2010年 04月 09日 ( 1 )

昭和42年の「福岡百年」 その1 スキは福岡で時差出勤
親愛なるアッティクスへ

e0027240_1172631.jpg本日の福岡県地方は少し曇ってますが、昨日は「透き通る」という表現がしっくりくるほどの好天で、まさに、「春本番」という感じでした。
(←こういうのを見ていると、確かに、「地球は色に溢れている星である」って感じしますよね。)

で、春と言えば、入学、卒業、そして、異動、転勤と言った別れ出会いの季節・・・でしょうが、私の友人の公務員氏などの話を聞いていると、クラス替えさながらに「おお!今度はおまえと一緒か」なんて話もあり・・・。
一定期間が経つと新たな生活が始まる環境というのは、私のような者からすれば、何とも、羨ましくって仕方ありません。

で、今、実は読売新聞西部本社編になる「福岡百年」という本を読んでいるのですが、と言ってもこの本、「何だ、地方の郷土史か・・・」と仰る無かれ、昭和42年(1967年)発刊のものでして、誰がいつ、どういう経緯で入手したかまったくわからない、気が付いたらうちにあった・・・という物でして、私も既に3年くらい読んでいるものです(笑)。
で、この本、おそらく、明治維新百年を記念して製作された物だと思いますが、さすがに40年以上前の物ともなれば、単なる郷土史でも、実に興味深いことが多々有り・・・。

良く、農業で「鋤鍬(すきくわ)」って言うじゃないですか。
私も、クワは知っていたのですが、スキの方は、具体的にはどういう物かは知りませんで、ただ、かつての、ソ連のマークだったりする物ですから、世界的にも一般的な物なんだろうとばかり思ってました。
ところが、そのスキってのは、日本では福岡だけにしかなかった物なんだそうで、日本農業はそれまで、「一クワ一クワたんぼの土をおこす原始的な農耕を続けていた」のを、明治の始めに福岡藩出身林 遠里という人が、「筑前地方に伝わっていたスキ改良し、牛馬を使ってスキで深く耕す方法を提唱」し、「全国に広めた」のだとか。
同書曰く、これにより、「人力にたより、ひたいに汗して一クワずつ耕していたのが、スキという新農具、牛馬という新労力で根本的に改革され、農作業がスピードアップされただけでなく、深く耕されて肥料はよくしみわたり、種子の選別法とあわせ収量は飛躍的に伸びた」のだそうで、「明治初期と後期とでは日本の産米は四〇%増収という大きな成果をあげている」のだとか。

そんなこんなが書いてある本ですが、本日、申し述べたかったのはそのことではなく、公務員繋がりで、明治の頃の役所の出勤時刻のことでした。
「文明国の仲間入りをしようと明治十九年に勅令で」標準時間を決めたのだそうですが、ところが、今と違って、当時は時を報せるのは「城の太鼓寺の鐘ぐらいのもの」で、結果、「文明化の波に乗って、懐中時計置き時計も相当出回ってはいたが、こんな状態だから時間はバラバラ。古老の話だと隣の家と一時間くらい違っているのはいい方。市内の官公庁でも三十分ぐらいのずればザラ。登庁時間も自分の勤め先の時計にあわせるので自然、時差出勤になるという珍現象が起きていた」・・・と。
時間という概念が無かった時代のことでしょうが、如何にも福岡人らしい話だと・・・(笑)。

いずれまた、次回に続きます。
                                         平太独白
by heitaroh | 2010-04-09 08:01 | 社会全般 | Trackback | Comments(2)


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
ライフログ
最新のコメント
> sakanoueno..
by heitaroh at 19:21
わたしは小学生の頃、少し..
by sakanoueno-kumo at 10:11
> sakanoueno..
by heitaroh at 10:46
ようやく読み終わりました..
by sakanoueno-kumo at 19:09
> sakanoueno..
by heitaroh at 17:31
12周年おめでとうござい..
by sakanoueno-kumo at 03:47
> sakanoueno..
by heitaroh at 18:12
光を当てられていない人に..
by sakanoueno-kumo at 15:14
>sakanoueno..
by heitaroh at 11:09
あけましておめでとうござ..
by sakanoueno-kumo at 15:22
>Mさん  そうだ..
by heitaroh at 20:52
壊れた時計が動く理由もネ..
by M at 20:38
> sakanoueno..
by heitaroh at 12:35
なるほど。 先日の疑問..
by sakanoueno-kumo at 22:50
>sakanoueno..
by heitaroh at 10:05
検索
タグ
(64)
(54)
(54)
(51)
(50)
(46)
(42)
(41)
(41)
(36)
(32)
(31)
(30)
(30)
(29)
(28)
(26)
(26)
(25)
(25)
(24)
(24)
(24)
(24)
(23)
(23)
(21)
(21)
(21)
(20)
(19)
(19)
(18)
(18)
(18)
(18)
(17)
(16)
(16)
(16)
(16)
(15)
(15)
(15)
(15)
(14)
(14)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(13)
(12)
(12)
(12)
(11)
(11)
(11)
(11)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(10)
(9)
(9)
(9)
(9)
(9)
(9)
(9)
(9)
(9)
(9)
(9)
カテゴリ
以前の記事
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
最新のトラックバック
八犬傳(上・下)
from 天竺堂の本棚
2016年NHK大河ドラ..
from <徳島早苗の間>
明治日本の産業革命遺産の..
from 坂の上のサインボード
明治日本の産業革命遺産の..
from 坂の上のサインボード
時~は2015年♪。
from <徳島早苗の間>
フォロー中のブログ
ブログパーツ
  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧