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百年に一回の失敗で諦めるというのは良くないの理
親愛なるアッティクスへ

以前、テレビで言ってましたが、王 貞治さんと松井秀喜選手の両方と対戦したことがある投手が一人だけいるそうですね。
最初、この話を聞いたときは、私と同級くらいの選手かな・・・と思ったのですが、私より6歳も上の元広島カープ大野 豊投手だと聞いて、少し、意外な感がありました。
まあ、大野投手は43歳まで現役でしたからそれが可能だったのでしょうが、先日、その大野投手の引退の時の特番が再放送されていました。
まあ、見るとも無しに見ていたのですが、その中で、ちと、考えさせられる一言がありました。

この大野投手という人は快速球と多彩な変化球を駆使して、在籍22年通算148勝138セーブ、生涯防御率2.90という素晴らしい成績を残した好投手でしたが、確か私の記憶では、元々、地元の信用組合軟式野球をしながら、広島にテスト入団した選手だったようで、従って、出てきた頃はその経歴で少し話題にはなりましたが、まさか、あそこまでの名投手になるとは思ってませんでしたね。
事実、入団1年目にまわってきた初登板では、1アウトつを取ったのみで5点をとられ、結果、この年の防御率は135.00という(13.50ではないですよ(笑)。)とんでもない数字になってしまったわけですが、ちょうど、この日、初登板ということで、田舎から応援団が持参で駆け付けてきており、試合後、大野投手はこの惨めな姿を応援団の人たちに詫び、そのまま、泣きながら「もう、これで野球をすることもないだろう」という気持ちで寮まで歩いて帰ったといいます。

で、私が印象に残った一言というのは、このとき、寮に帰った大野投手が母に電話したときのお母さんの一言でした。
本日の顛末を伝える大野投手に対し、お母さんは何と言われたか・・・。
お母さんは沈んだ息子の声に、「一回の失敗で諦めるというのは良くない」と言われたのだそうです。
大野投手は母のこの言葉を聞き、よく考えたら、自分はテスト入団だから、キャンプも満足に参加していないのに、逆に一年目で使ってもらえたということに逆に希望を見出し、頑張ろうという気になったところ、そこへ大投手・江夏豊が移籍してきて、その指導を受け、才能が開花したと言っておられました。
(この点は、福岡ソフトバンクホークス川崎宗則選手が当時のダイエーに入団したとlき、プロの二軍選手のあまりのレベルの高さに愕然となり、食事もとれなかった・・・という話を思い出します。川崎選手も絶望して、父に電話したところ、「とりあえず、頑張ってみろ」と言われ・・・。)

この言葉自体は、今更、驚くほどの名文句ではないのかもしれませんが、ある意味、昨今、「百年に一回の恐慌」などと言われ、とかく、暗いニュースばかりが世間を賑わせていることに対し、私には思うところがあった次第です。
(報道を見ていると、日本人は本当にこういう悲観的な話が好きな民族なんだな・・・という思いを強くします。もっとも、自分の悲観的な姿に酔っている・・・という、悲劇のヒロイン症候群的な、なかなかにしたたかな一面もありますけどね(笑)。)
                                 平太独白
by heitaroh | 2008-12-22 08:20 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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