阿久悠物語に想った昭和 番外編 スターの年功序列論
親愛なるアッティクスへ

e0027240_14283065.jpg福岡県地方では、ここ10日間ほど、毎日、夕方になると雨が降ってます。
それはそれで、有り難いのですが、気になるのは驟雨などという可愛らしい物ではなく、まさしく、スコールそのもののような豪雨が降ることです。
地球温暖化の影響で日本は亜熱帯化してきているような気が・・・。

(←大分県九重にある日本一の歩行者専用の大吊橋、九重夢大吊橋快晴であれば素晴らしいんでしょうけどね・・・。ちなみに、長さも高さも日本一だそうです。)

で、昨日の続きです。

ちと、話が順逆逆さになりますが、レコード大賞やプロ野球のオールスターでの「今結果出してる者が勝ち」的な選考基準についてですが、豊田泰光氏は昇級についても同じ事を言っておられます。

曰く、『 今は三、四年も働けばすぐ一億円になるが、冗談ではない。長嶋、王だって周りがじりじりするくらい上がり方は遅かったし、またそこに毎オフ、いくらになるんだろうと契約更改を見つめる興味があった。
 この遅々とした出世に、現役のときは泣かされた。新人王となった一九五三(昭和二十八)年のオフ。球団経営の苦しさは知りつつ、ひそかに期待していたが、球団提示は月給ベースで三万円から六万円になっただけだった。倍とはいえ、元がそう高いわけではなかったからがっかりだった。当時の西鉄代表、西亦次郎さんは言った。
「去年の中西君も三万円から六万円。これが慣例だから」
「慣例」にはかちんときたが、一年先輩でやはり新人王になった中西さんも同じというのでは逆らえない。三年後輩の稲尾21勝を挙げてやっと、月給七万円弱から三倍の二十万円になっただけだったとか。
 何年も余計にプロのメシを食っている先輩を抜くのは難しかった。
 バブル経済を経て、プロ野球はそれこそ三億、五億と夢の年俸を手にできるようになったが、しかし、今はいきすぎだ。
 以前安打製造器張本勲君と雑談していて、球界の金銭感覚が話題になった。ある球団の社長が契約更改で若い選手に 「たった二千万円、どうして上げられないのか」と詰め寄られ、あぜんとしたという。二千万円を「たった」で片づける選手がいるかねえ、と嘆じたものだった』と。

この点は、旧来の年功序列型社会ではなく、中途半端に、アメリカ型実力優先社会に移行してしまった日本の現状が反映されているのでしょうし、かつてのように、アメリカが太平洋の向こうにあった時代と違い、情報的に陸続きになってしまった現在では、いかんともし難いのかとも思うのですが、昭和人である私的には、評価をその時の成績だけで決めてしまう社会というのは、何とも、肌に合わない気がしますけどね。

ちなみに、豊田泰光氏が西鉄ライオンズ時代の一年目、新人王を獲るほどの活躍をしていながら、オールスターに出られなかった・・・という話をしましたよが、面白いことに、この時は氏はファン投票でさえも選ばれてないわけで・・・。
この点は、当時は、ファンもまた、しっかり地に足が着いていたのか・・・と思ったのですが、よく考えたら、氏は、一年目、打撃成績では清原和博選手に抜かれるまでの高卒新人の本塁打記録を作るほどの活躍をしたとはいえ、守備では、地元出身選手を遊撃手のポジションから追い出してレギュラーの座を獲得しておきながらも、エラーだらけで、しかも、それでしょんぼりしているならともかく、「エラーした分だけ打って返す」などと平然とうそぶいての活躍・・・ですから、これでは、ファン投票で選ばれるというのが無理な話だったかもしれませんね(笑)。

あと一回くらい続くような・・・(笑)。
                                  平太独白
by heitaroh | 2008-08-16 18:04 | 文学芸術 | Trackback | Comments(10)
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Commented by ななし at 2008-08-17 00:15 x
 韓国戦の最終回どうにかならなかったんですかね。キューバだったらしぶとく最低限のことはしてくるだろうに。ノーアウト2塁3塁の阿部のあのバッティングみてああこれは負けたと思いしたけど。まずは塁を埋めるなり、ゴロを打って1点とって相手にプレッシャーをかけるなりできなかったんでしょうかね。
Commented by へいたらう at 2008-08-17 12:52 x
<ななしさん

すみません。
私、痛飲してまして・・・見てなかったんですよ。

日本もですが、台湾も中国に負けたのがよほど、ショックだったみたいですね(笑)。
Commented by ねこママ at 2008-08-17 22:16 x
ズケズケ言うようですが、個人戦ならともかく団体戦に岡目八目的なことを言うって無意味だと思いますけどね。
Commented by へいたらう at 2008-08-18 10:04 x
<ねこママさん

は?
年功序列での給料の上がり方が本題ですが・・・。

韓国戦??
私は見てないから知らないんですけど・・・。
Commented by ねこママ at 2008-08-18 13:12 x
いえ、ねこママのコメントは、ななしさんに対してのものざんす(^^;
すんまへんえ。
Commented by へいたらう at 2008-08-18 19:22 x
<ねこママさん

そんな知らない人にまで(^^;

さすが、上杉謙信のもとで勇名をとどろかせた越後人・・、おそるべし(笑)。
Commented by ねこママ at 2008-08-18 23:02 x
上杉謙信、好きじゃないですよ。
敵に塩を送る、って何考えてんですかね~まったく(▼皿▼)
戦さはゲームじゃないんですから、敵が塩分不足で悩んでいるなら、それに乗じて一気に攻めて滅ぼせばいいものを。笑

さっさとケリをつけて、家来たちを家族の元へ返してやるのが思いやりってもんではないかしら。
Commented by へいたらう at 2008-08-19 10:57 x
<ねこママさん

上杉謙信じゃなければ、北一輝、山本五十六、河井継の助、直江兼読・・・ええい、もってけどろぼー(笑)。
Commented by ねこママ at 2008-08-19 21:15 x
どれもブサイクなんでいりません。(^◎^)ホホホ
Commented by へいたらう at 2008-08-20 11:16 x
<ねこママさん

新潟って、これ以上知らなーい(笑)。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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