豊田泰光のチェンジアップ人生論に思う自己犠牲の是非
親愛なるアッティクスへ

e0027240_1342774.jpg先日、ガキ連れて、今年、3度目(?)の福岡ドームへ行って参りました。
たぶん、今年初勝利でしたね。
勝利の花火見たのが今年初めてだったような気がしますから・・・。
もっとも、私的には、贔屓の多村 仁外野手が欠場していたのが残念でしたけどね。

で、先般から触れております豊田泰光翁の著書の中に、「君はフランス人になれるか」というものがありました。
曰く、『前阪神監督の吉田義男さんがフランスで野球を教えていた時のこと。送りバントを命ずると、打者が「なぜ私が犠牲にならねばならないのか。私には打ってヒーローになる資格はないのか」と訴えてきたそうだ』という話で、まあ、お国柄といえばそうなのでしょうが、「全体の勝利」「個人の尊厳」か・・・という問題なのだと思います。

『 もちろんフランスにはサッカーラグビーといった団体競技の伝統があり、犠牲の意味も説明すれば通じるそうだが、そこには確かに「団体競技としての野球と個人」という深い問題が横たわっている。「個人」が勝ちすぎると勝利は遠ざかる。一方では、個性の発露の場がないスポーツなんて何の意味がある? となる。
 フランス人は組織より個人を前面に立てることをためらわないが、日本人は不意に自由を与えられると面食らい、戸惑う。
 たとえばカウント0-3から打って出るかどうか。フランス人ならためらいなく打って出るだろうが、日本人はそうはいかない。1球、2球待って様子をみろ、というのが球史を通して浸透してきた定石だ。お客にみせるプロ野球で四球を待つという戦法は何とも後ろ向きの発想だが、これをひっくり返すのは難儀。
 昔、三原脩監督に聞いたことがあった。「0-3から打ってはいけませんか」。すると、「いいよ」と言う。話がわかる監督じゃないか……。しかし監督は付け加えた。「だが、打つならヒットだ。凡退したらまわりがうるさい」。いかにも外国語に訳しうらそうな「まわり」の目が日本にはある。フランスの打者ほど自己主張しかねる私は、0-3は「待ち」と決めたのだった。』

なるほど、三原 脩監督という人は、合理主義者であると同時に、しっかり、現実主義者なんですね。
本来、周りの目などということがあること自体おかしいんですが、当時、西鉄ライオンズが本拠を置いた福岡では、まだまだ、排他的な雰囲気があり、三原監督自身、「よそ者」扱いに辟易することも少なくなかったといいます。
であれば、大事な場面なら敢えて・・・ということもあったかもしれませんが、大事でない場面では無理して周りを刺激する必要はないということだったでしょうか。
一方で、豊田氏のような小うるさい若造にも、頭ごなしに「ダメだ!」という言い方をするのではなく、こういう言い方をすれば、素直に従う・・・と(笑)。
なかなか、ツボに入った、素晴らしい言い方ではないですか。
もっとも、最近では、昔ほどには、0-3からのヒッティングにはうるさく言わなくなったようですけどね・・・。

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by heitaroh | 2008-06-19 08:03 | スポーツ | Trackback | Comments(2)
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Commented by Kazu at 2008-06-19 22:17 x
もしその時代に外人監督がいて負け続けたら「ヤンキーゴーホーム」でしょうね。三原さんもそこまで行かないけど「外様さん」だったんですか。意外でしたね。ところで昨日、楽天が「かーがやーく我がー友」阪神に惨敗して、最多敗北数監督という名誉な(笑)記録を達成されました。今朝の朝日に歴代監督の通算勝敗表があり、勝ち数で三原さんは2位、野村さんは5位、意外な事に川上さんは10位でした。TOP10のうち現役は野村さんと王さん。野村さんは1457勝1454敗で今年楽天が負け越したら、歴代10人の監督の中で唯一の勝率5割を切る監督という新たな名誉(笑)が与えられます。戦犯は阪神と楽天時代です。でも弱いチームを強くする名伯楽と思います。こんなに泥をかぶる役は長嶋さんにはできないでしょうし、在京金満球団の親会社が許さないでしょう。あの人は死ぬまで巨人のしがらみから逃れられないでしょう。本人にとって幸せなんでしょうかね。王さんなんかすっきりされているのでは?
Commented by heitaroh at 2008-06-20 10:07
<Kazuさん

二リーグ分裂後、西鉄ライオンズが出来た頃の福岡市の人口は四〇万人台だったといいますから、単なる、地方都市の一つにすぎなかったようで、まだまだ、よそ者意識が強かったんじゃないでしょうか。
今は、ある意味、東京よりもそういう意識はないですけどね(笑)。
だから、外人監督がいれば、「鬼畜米英」扱いだったか、逆に、GHQさまおねげえします状態だったかのどちらかだったでしょうか。
もっとも、日産だって、青い目の社長に来てもらわなければしがらみでどうにもならなかったことを考えれば、今も昔も、大差ないのかもしれませんけどね(笑)。

私も、ノムさんの最多敗北記録一覧を見て、三原監督がそれまでの一位だったんだということをしりました。
結構、意外でしたが、まあ、ノムさん同様、弱小球団を指揮してきましたからねぇ。
ある意味、この負け数の多い順が監督として球界に貢献した順位なのかもしれません。
是非、原監督にも頑張って頂きたい物です(笑)。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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