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発足四ヶ月目でみる福田康夫内閣の評価と課題
親愛なるアッティクスへ

福田康夫内閣が発足して、明日で丸4ヶ月だそうですね。
そこで、この辺で一度、福田政権というものを検証してみたいと思います。

まず、福田内閣というものは、一言で言って「地味」・・・というのがその印象です。
ここのブログに付いているタグ(右下欄参照)でも、小泉純一郎元総理は(32)、多分に、批判票が多かったとは言え、安倍晋三前総理でも(14)あるのに対し、福田康夫総理はわずかに(4)・・・。
まあ、派手であればいいというものでもないのでしょうが、あまりにも影が薄いような・・・。

福田政権が、それほどに地味な印象を与えているそもそもの理由の一つに、この政権が、「何をやりたいのか?」・・・という命題、方向性というものを打ち出していないということがあると思います。
まあ、福田総理にとっては、衆参ねじれ国会ということもあり、なかなか、思うような独自の政策を打ち出せない環境にいる・・・という点は割り引いて考える必要があるとは思いますが、それを考慮しても、何だか、ただ漠然とそこに存在しているような観が強いのです。
あの安倍前総理でも、多分に、短絡的な意向であったとはいえ、「憲法改正」という命題を掲げ、口だけだったとはいえ、「小泉改革を継続する」ということを唱えていたのに対し、福田政権は一体、何をしようとしているのか・・・が、イマイチ、鮮明ではない・・・と。

また、サブ・プライムローン問題の余波、原油高の影響などでの円高による(?)経済失速という点も、福田内閣にとっては気の毒な要素だったでしょう。
(ていうか、私的には、円高を言い訳にするのは、いい加減にやめませんかと言いたいのですが・・・。ドル・ショックプラザ合意から一体、何年経ってるんだ・・・と。)
しかし、福田内閣という物の有り様が、それらで巻き起こされた経済低迷に拍車を掛けているようにも思えるのです。
それは、本来、サブ・プライムローン問題では部外者だったはずの日本が蓋を開けてみれば、株価低迷一人負けになっている・・・というのが、その好例ではないでしょうか。
つまり、外国人投資家は、福田総理に対して、その手腕ではなく、姿勢に疑問符を付けているのだと・・・。

その上で、今、福田内閣にとって一番必要なことを言えば、やはり、内閣改造だと思います。
つまり、人心一新し、仕切り直しをする・・・と。
現内閣の閣僚の顔ぶれは、そもそも、安倍前総理の突然の辞任を受けての組閣・・・だっただけに、多くの閣僚が前政権からの横滑りであり、それは、あの時点では、混乱を避けるためにも妥当な人事だったと思いますが、一段落した以上は、早々に内閣改造を行い、安倍さんの思いつきではない、自政権が目指す方向に沿った適材適所の自前の閣僚をそろえるべきだと思うのです。
その上で、小泉内閣に置ける竹中平蔵氏のような経済政策の専門家を入閣させ、経済運営については一任すべきだ・・・と。
そして、人事によって、「小泉改革継続政権」なのか、「旧政策回帰政権」なのかをはっきりと打ち出すべきではないか・・・と。
もっとも、後者を選択したならば、株価の一層の下落は避けられないでしょうけどね・・・。

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by heitaroh | 2008-01-25 08:02 | 政治 | Trackback | Comments(4)
Commented by 福田のせいで株価が落ちてる?? at 2008-01-25 21:24 x
>それは、本来、サブ・プライムローン問題では部外者だったはずの日本が蓋を開けてみれば、株価低迷で一人負けになっている・・・というのが、その好例ではないでしょうか。
つまり、外国人投資家は、福田総理に対して、その手腕ではなく、姿勢に疑問符を付けているのだと・・・。

何をおっしゃるのかなあ。株価の暴落、マスコミのその論調で話してましたけど、日本独り負け?どころか、各国暴落してましたよね。
貴方の仰る理屈で返すと
で、ここ3日日経大幅続伸ですよ。この3日の間に福田総理についての疑問府が消えたことになりませんか?今日なんか500円以上もあげてますよー!
Commented by heitaroh at 2008-01-26 13:45
<福田のせいで株価が落ちてる?? さん

ニュースをご存じないようですね・・・。
各国暴落したんですが、マイナスになったのは日本とアイルランドだけだったんですよ。
Commented by D-KID at 2008-01-27 13:30 x
単純に3日続伸って言った所で年初の平均株価からは1,000円近く下げているんですから、500円上がってるのは投機筋が底値を打ったと睨んで買い漁っているからじゃないですか?

福田首相曰く、『日本の経済の潜在能力はまだ逞しい』のなら株価はまだ安定すると思うんですけどね。
Commented by へいたらう at 2008-01-28 10:30 x
<D-KID さん

日本の場合、いつまでも、輸出に頼っているという、輸出振興ならぬ、輸出信仰がまかり通っているところに問題があるのだと思っています。
株価下落すると、円高を悪者にするという辺りが、高度成長時代の発想だと思いますよ。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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