今年言い残したことを語る その3 プロとは感動を売る稼業
親愛なるアッティクスへ

このシリーズ第三弾ですが、これもまた、プロ野球ネタです。
なかなか、他の話題にまでたどり着けそうにありません(笑)。

私にとって、昨年のスポーツ界が、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での日本プロ野球世界一の年であったのに対し、今年は・・・と言えば、先日から申し上げておりますとおり、西鉄ライオンズの大投手、稲尾和久氏が亡くなった年でありました。
(私は、未だに、飲んでこの人の話をすると、「不覚にも落涙致しおり候・・・」です(笑)。)

その稲尾さんが亡くなって間もない今月初め、奇しくも、稲尾さんの精神を再認識させるようなイベントが行われました。
「WBCの感動をもう一度」と思い起こさせるような北京オリンピック・アジア予選です。
今大会は、オリンピック進出のためには一敗も出来ないという状況で、WBCにおいて二度までも苦杯をなめさせた韓国と、その韓国を破って前オリンピックでは本選進出を果たした台湾との戦い・・・となるわけで、否応なく、予断を許さない試合展開になるだろうということが予想されました。

結果的に、日本はこの二試合に連勝し、本選進出を果たしたわけですが、結果は別にして、この大会を見た限りでは、日本のプロ野球は、「プロとは何か?」ということに、少し、目覚めたのではないかと思えた内容でした。
即ち、中日・岩瀬は、シーズン中にないロングリリーフを見せ、日ハム・稲葉フェンスに当たりながらもボールを獲りに行く。
初戦で牽制死したロッテ・サブローは、帰塁するときに滑り込まなかったことをキャプテン、ヤクルト・宮本から叱責され、その宮本は懸命の走塁を見せる。
極めつけは、横浜・村田の、背中を直撃されてのデッドボールで、村田は、これに対して、文句を言うどころか、雄叫びを上げて「謝謝!」とばかり、一塁へ出塁した、この姿勢にあったでしょう・・・。
まさしく、WBCのときの多村(当時、横浜)を彷彿とさせるプレーで、これこそが、ヨコハマ魂だったでしょうか。

・・・これこそが「大和魂」ですよ。
彼らが客に売っているのは「数字」でも「技術」でもない、「感動」なんだ・・・と。
かつて、稲尾さんが、メジャーリーガーから、「クレイジー」と言われるほどに、来る日も来る日も投げ続けたことと同義であったでしょう。

おそらく、今の選手たちは「稲尾」という名前を知らない人もたくさんいたのではないかと思いますが、あるいは、「亡くなった」というニュースで、自分たちの本業を再認識したということもあったのではないか・・・と。
まことに、手前勝手な物の見方ですが、昨年の「WBC世界一」と、今年の稲尾和久という人の逝去こそが、オリンピック進出の原点であったように思えてなりません。

e0027240_10305166.jpgもっとも、我が福岡ソフトバンク・ホークスから選ばれたのは、川崎ムネリンだけ・・・というのが、今のホークスが置かれた現実を雄弁に物語っているのでしょうが。
(←数日前の福岡ドームです。さすがに閑散としてますね。「つわものどもが夢の跡」・・・って感じでしょうか。)


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by heitaroh | 2007-12-27 08:22 | スポーツ | Trackback | Comments(4)
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Commented by D-KID at 2007-12-27 22:21 x
そういう姿勢を最後まで貫いた選手としては、元ロッテオリオンズの村田兆冶投手が思い浮かぶのですがいかがでしょう。
現在もマスターズリーグで140㌔近い球を投げる為に鍛錬を怠らない姿勢なんかは、スゴイの一言では片付けられないんじゃないでしょうか。

あれ、ひょっとすると村田投手現役時に稲尾さんはオリオンズの監督を務めていたんじゃないですかね?
Commented at 2007-12-28 09:06
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by heitaroh at 2007-12-28 11:16
<D-KID さん

そうですね。
その意味では、稲尾さんは、村田兆冶投手や落合博満さんなど、最後のサムライを率いた「最後の侍大将」だったかもしれません。
Commented by heitaroh at 2007-12-28 11:16
<非公開コメントさん

ありがとうございました。
ばっちりできました。
今後ともよろしくお願いいたします。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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