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鹿内家の内紛
親愛なるアッティクスへ

先日、年末の大掃除で机の引き出しの奥深くから、一冊のメモ紙・・・というか、手帳というかが出てきました。
それをみると、「鹿内家の内紛」として記しているものがありました。
ブログネタかな・・・と思いましたが、書いた記憶はないし、裏を見ると、人の携帯の番号が走り書きしてありましたが、まだ、030で始まっており、つまり、今の090080になる前の番号なんですね。

で、他に書いてある内容からして、平成5年の初期頃の物ではないかと思うのですが、少し、面白いので開陳してみたいと思います。
で、その前に、少し説明をしておきますと、現在のフジサンケイグループというものを事実上、作り上げたのは、鹿内信隆という極めて、あくの強い人物です。
この人は、創業者にありがちな唯我独尊タイプの人で、グループ内では絶対的な権力者として君臨し、その思想は極めて保守的で苛烈、労働組合の結成などは絶対に認めなかったといいます。
その後、後継者として出てきたのが、信隆の長男の春雄氏であり、この人は両親に反発しながらも、高校を落第し、アメリカへ留学するもボストン大学を中退して帰国するなど、決して、順風満帆の人生を送ってきた人でもなかったようです。
帰国後、経団連会長秘書やニッポン放送勤務等を経て、グループ議長にまで登り詰めますが、当時のグループの置かれていた現状は、必ずしも、楽観視できるものでもなく、父の頑迷な組合潰しなどの影響もあり、業績は低迷していたそうですが、それを、この春雄氏が、一気に回復し、黄金時代を迎えることになります。
ところが、その春雄氏が昭和63年、突然、42才の若さで急逝してしまったことで、急遽、娘婿の宏明氏を養子に迎え、信隆氏が再び、実権を握る体制がスタートしたものの、2年後の平成2年、信隆議長が死亡。
すると、そのまた2年後の平成4年、社内でクーデターが起こって、宏明議長が追放された・・・というものでした。

で、以下が、このクーデター事件における当時の私見です。

---------------------------------

なぜ、鹿内宏明フジサンケイグループ議長は追放されたのか。
それは、彼が二代目心構えを持たずに、他人でありながら、三代目に就任したからである。

二代目は、自分の置かれている立場もわかっているし、上手くいっても先代の手柄、失敗すれば自分の責任というダモクレスの剣を意識している場合が多い。
また、先代に対しても、比較的、批判的な立場をとることができることから、悪いところを把握し、自代に活かせる。

そういったことを知らない、ただ、TOPの椅子の輝きに目がくらんだ人間が、宏明氏のようにその椅子に座ると、剣は自分の頭めがけて落ちてくる。

宏明氏は、パーティなどで名刺交換を供の者にやらせたり、エレベーターを自分専用にするなど、初代信隆氏の悪いところ、二代春雄氏が改めたところを、そのまま、復活させた。
自分にも許されると信じた。
二代目の椅子の上にぶらさがっているダモクレスの剣に気が付かなかった男の悲劇だろう。

--------------------------------

以上。
まあ、今だったら、必ずしも、こういう考えはもたないでしょうね。
ただただ、未熟者ということでお許しを・・・。
平太独白
by heitaroh | 2007-12-20 08:48 | 経済・マネジメント | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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