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新テロ対策特別措置法案審議にみる安保不在の危機感
親愛なるアッティクスへ

旧テロ対策特措法が11月1日に期限切れしたことに伴う新テロ対策特別措置法案審議ですが、今日、4日の参院外交防衛委員会で、福田康夫首相出席の元、ようやく、実質審議入りすることになったとか・・・。
政府・与党は、国会会期末の15日までの法案成立を目指す構えだそうですが、もっとも、会期末までに確保できる審議日数は限られており、会期内成立は困難なのが実情だとか。

この問題、私としては、日本の有り難みを見せつけるという意味では、少しくらい中断するのも悪くはなかろう・・・というふうに思っていたのですが、守屋前次官夫妻逮捕の余波もあり、政争の具とされ始めたことで、ちと、危機感を持ち始めました。
中でも気になるのが、措置法失効により情報収集面などで影響が出始めている・・・という点です。

これまで自衛隊はアフガニスタンイラクでの米軍の活動を指揮する中央軍司令部が置かれる米フロリダ州タンパと、アラビア海などを担当する米海軍第5艦隊が司令部を置く中東のバーレーンに連絡官を派遣していたそうですが、今は、それがタンパのみになっているとか。
そのタンパには約60カ国以上が連絡官を派遣し、「有志連合村」と呼ばれる建物に入り、そこで毎日のように米軍が、イラク、アフガンでの活動に参加するそれぞれの国々に対し、軍事作戦現地情報を逐一詳しく説明し、さらに、国防総省でも「有志連合」諸国の駐在武官らに、定期的に情報提供をしてきた・・・のだそうですが、もし、今後、日本の撤収が長引いた場合には、これらの情報提供の場からも外されてしまうことも考えられるわけで・・・。

となれば、日本は、安全保障上の情報を自ら獲ることが出来ない体制である以上、国や国民を守るべき、シールドとも言うべき保安体制は他国からの安保情報だけという最低限の薄~いシールドなわけで、さらに、その薄~いシールドさえも無くしてしまうということは、この国は無防備無防備丸裸で横たわっていることになってしまっているということを表してると思います。
そして、往々にして、こういうときは、何かが起きるもののようです。

この点で、私が想起するのが、昭和49年文世光事件により、日韓関係が国交正常化以後で最悪の状態にまで陥ったときのことです。
(文世光事件とは、朝鮮総連の支援を受けたと言われる在日韓国人・文世光という人物が朴大統領夫妻が出席している祝賀行事に潜入し、朴正煕大統領に向け発砲したものの、大統領には当たらず、傍らにいた大統領夫人に命中し、夫人が絶命した・・・という事件です。)
事件後、朝鮮総連の関与を主張する韓国側に対し、日本側が、韓国側の主張を否認する姿勢を見せた事で、一気に両国関係は険悪化し、これにより、日韓の公安当局同士の情報交換までもが途絶してしまったことで、元々、スパイ防止法がなかった日本の公安当局には(元々、自力での取り締まりはおろか、ろくな情報活動さえできなかったわけですから)、この後、一切、北朝鮮関係の情報が入ってこなくなったのだとか。
これにより、北朝鮮による拉致活発化してしまったわけですから・・・。

本当に、何事も起こらなければいいのですが・・・。

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by heitaroh | 2007-12-04 08:54 | 政治 | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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