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球史に残る大投手、稲尾和久氏の急逝に弔意を表す
親愛なるアッティクスへ

球史に残る大投手、稲尾和久氏の急逝に弔意を表す_e0027240_10582670.jpg本未明の13日午前1時21分、元西鉄ライオンズ投手・監督であった稲尾和久氏が悪性腫瘍のため福岡市内の病院で死去された・・・というニュースを耳にしました。
享年70歳。

謹んでご冥福をお祈りする次第です。

この時間というのは、奇しくも、昨夜、私がちょうど帰宅した時間だったのですが、当然、今朝は、二日酔いで、朝起きてからも、満足にニュースも見ることも出来ず、今朝、車のラジオでこのニュースを聞いて初めて知った次第でした、
で、本日は混迷を深めるパキスタン情勢について書くつもりだったのですが、この方がご逝去されたと言われれば、福岡人としては弔意を表さねばならず、急遽、変更させていただきます。

稲尾さんと言えば、たびたび、拙稿でも採り上げさせて頂きましたが、改めて言うまでもなく、プロ野球・西鉄ライオンズのエースとして黄金時代を築いた大投手です。
大分県別府市出身、別府緑丘高から昭和31年(1956年)に西鉄入りし、無名だったにもかかわらず、その年、いきなり、新人王を獲得、その後、5年連続30勝、20連勝、シーズン42勝、最多勝 4回、通算 276勝、通算防御率 1.98という大記録を樹立・・・するなど、球史に残る、まさしく、大投手でしたが、この人が、もっとも、博多の人々の記憶に焼き付いたのが、昭和33年の巨人との日本シリーズだったでしょう。

この年、稲尾は7試合中6試合に登板、特に、3連敗して以降の4試合は、すべてに投げて4連投、さらに、第5戦では自らサヨナラ本塁打も放つなど、西鉄の3連敗4連勝の奇跡の逆転優勝の原動力となり、「神様、仏様、稲尾様」の名文句を生みました。

この当時、私はまだ、生まれていませんが、うちでは、父がまだ20代半ばで、西鉄の奇跡に熱狂し、毎晩のように、平和台球場に足を運び、「勝ったら勝ったで祝い酒、負けたら負けたでやけ酒」で、野球などよくわからない祖母は、稲尾投手のことを言うときだけは、「稲尾さん」とさん付けで呼び、そのたびに、祖父が、「稲尾さんやら言うな!稲尾でよかと!」と怒鳴っていたといいます(笑)。

そういえば、福岡出身のタレントのタモリさんは、「私は野球が嫌いなんじゃない。西鉄が好きだったんだ。西鉄がなくなった段階で野球ファンを辞めたんだ」ということを言っておられましたが、思えば、それほど熱狂していたうちの父も、西鉄がボロボロになっていた私の子供の頃は、殆ど、野球の話をしませんでしたね。
若い頃に、あまりに良い物を味わいすぎると、その後の物がすべて物足りなく感じるようなものなのでしょうか。
この点では、いみじくも、今朝のラジオでアナウンサーが言いましたが、「稲尾さんの現役時代を知っておられる方は、もう、皆さん、かなり、ご高齢でしょうが、それを見られたということが大変、羨ましく思えます」と。

この人のことを書くと、とても、一日では終わりそうにありませんので、続きはまた、いずれ書きたいと思いますが、雰囲気はこんな感じだったのでしょうか。
戯れに書いた短編です。よろしければ、ご参照ください。
    ↓
平太郎独白録 : 眼精疲労の為、開店休業・・・。
 
まずは、合掌・・・。

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by heitaroh | 2007-11-13 08:09 | スポーツ | Trackback(2) | Comments(6)
Tracked from EIA(米国電子工業会.. at 2007-11-13 22:03
タイトル : 鉄腕・稲尾和久氏が死去
スポーツニッポンより 元西鉄ライオンズ投手で、通算276勝を挙げ「神様、仏様、稲尾様」と呼ばれた稲尾和久氏が13日、悪性腫瘍(しゅよう)ため、福岡市内の病院で死去した。70歳だった。 ---------------- ご冥福を祈ります。 シーズン中はまだ元気そうだったのですが、突然ですね。 仰木さんと天国で再会していることでしょう。 稲尾選手の24番を背負った松永投手、もっとがんばって来年こそ二桁勝利を挙げてください。 [11/13 21:55追記] 「ライオンズ」を名乗りなが...... more
Tracked from BBRの雑記帳 at 2007-11-14 00:51
タイトル : [訃報]稲尾和久さん70歳
私は昭和42年生まれですので、稲尾さんの全盛期は全く知りません(あの日本シリーズ3連敗後4連勝なんて見てみたかった)。西鉄→太平洋クラブの監督時代というのもほとんど記憶にありません(物心ついた頃には既に弱小の太平洋だった)。ユニフォーム姿と言えばロッテ...... more
Commented by sinkirou801 at 2007-11-13 11:40
コメントさせて貰います、昭和33年の奇跡の逆転…
当時私は、中学に入ったばかり…
然し乍ら、当然のごとく子供ながらに
西鉄への思い入れは、今のソフトバンクを応援する福岡市民の比ではなかったと記憶しています。
外野席の外にある木々には、多くの人がよじ登り
まさにクリスマスを飾る、ツリーさながらの光景でした。
戦後の福岡の復興にも、精神的な支えとなり
二日酔いのままに 翌日の試合でホームランを打つような
野性味溢れた野武士軍団の象徴たる稲尾氏の御冥福
心よりお祈り申し上げます。
福岡で生まれ育った私にとっても象徴たる人物でした…
Commented by heitaroh at 2007-11-13 11:44
<sinkirou801さん

コメント有り難うございます。

本当に、この時代に生きられたことを羨ましく思います。
平和台球場の外の木に登って観戦する、確か、白木鳥・・・とか言われたんですよね。
映像で見たことがあります。

中西さんは随分、お悪いように聞いていたのですが、まさか、あの頑健な稲尾さんがお亡くなりになるとは思ってませんでした。
Commented by rs422a at 2007-11-13 22:07
稲尾さんの死にはびっくりしました。
人間、あっけないものですね。
監督としてはたいしたことはなかったですが、選手時代のすばらしい記録は永遠に光り輝くことでしょう。
Commented by D-KID at 2007-11-13 22:25 x
惜しい方が亡くなりましたね。

如何せん西鉄どころか太平洋クあたりは生まれておらず、ギリギリオリオンズ監督時を見た事しかない世代なもので、解説者としての稲尾さんは僕の中では伝説上の人物と言っても過言ではないでしょうか。
ただ訥々としながらもズバッとキレのある野球解説は非常に好きでしたし、何よりあのD・落合監督が師事する方ということで単純ですが非常に素晴らしい野球人であったんだなと思います。

元バファローズ監督の仰木さんもしかり、野武士軍団が伝説の物となっていくんでしょうね。お2人で天国でも野球談義でしょうか?    

合掌
Commented by heitaroh at 2007-11-14 10:53
< rs422aさん

コメント有り難うございます。

稲尾さんは監督としては・・・と、実は私も思っていたのですが、実際は決してそんなことはなかったようです。
西鉄時代、崩壊直前の球団で監督を務めた折りは、本当に酷い状態での就任だったようですが、それでも、数年して、やっと、自前の選手が育ってきて、さあ、これから・・・というときに、球団が選手を切り売りしようとしたので、抗議したら、首になったとか。
ロッテ時代も、ロッテ球団が当時、球団がなかった福岡に来る・・・という話があったので、その間、とりあえず、就任し、福岡に来てから・・・と思っていたとか。

人が良かったといえるのでしょうが、人が良かったからこそ、あそこまで敬慕されたんでしょうね。
Commented by heitaroh at 2007-11-14 11:00
< D-KID さん

昨日の夕刊は、さすがに、こっちは凄かったですよ。
一面トップで3/4、他にも、6.7面も独占でしたから。

葬儀には行きたいな・・・と思っていたのですが、どうしても、所用があり、行けそうにありません。
おそらく、もの凄い、人出になると思いますよ。
<< ムシャラフ大統領にみるアジアに... 「仲良くケンカしな♪」の理を知... >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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