ALWAYS 駅前三丁目の夕陽8 寂しい暗さに蔭が匂う。
親愛なるアッティクスへ

昨日の続きです。

その「イキのいい奴」というドラマですが、こちらも同じく、平太郎独白録 「古き良き「ザ・ヒットパレード」に想う、寂しい暗さに蔭が匂う。」の中で、このドラマの舞台となった昭和20年代の寿司屋について、「このときの店内が、今と違ってあまり、明るくない。確かに、当時の寿司屋は、柔らかい暗さなんかじゃなく、何だか、痛いような、ヒリヒリするような暗さ・・・だった」と申し上げましたが、覚えておられますでしょうか?

(←私の密かなお気に入りの店です。知る人ぞ知る・・・って感じの名店なんでしょうが、むしろ、私にとっては、今や、「唯一」と言ってもいいくらいに少なくなった昭和三十年代の香りを残す店なんですけどね。)

で、先日、いつも昼飯を食いに行く定食屋に行った折、改めて周りを見渡したのですが、暗いと言えば暗いけど、何だか、その頃と違って同じ暗さでも、「明るい暗さ」なんですよね。
「明るい暗さ」というのも、少々、変な表現ですけど、とにかく、あの、寂しい、ツーンと来るような暗さじゃないんですよ。
ひとつには、テレビがあるからかな・・・とも思ったんですが、でも、あの「イキのいい奴」の辰巳鮨にテレビを置いても、やはりこういう明るい暗さにはならないような気がするんですよ。
で、その場面が、冬の場面でしたので、あ、空調設備の充実ぶりの違いか・・・とも思ったんですが、じゃあ、今の小料理屋などで冷暖房がなかったら、ああいう、暗さになるかと言えば、それもまた、少し違うような気がします。

と、偉そうなことを言ってますが、別に、私も当時の寿司屋を知っているわけではないんですけどね(笑)。
少なくとも、子供の頃に寿司屋に連れて行ってもらったという記憶はありませんから。
まあ、当然と言えば、当然だったのでしょうが、当時は回転寿司なんてありませんでしたし・・・。
(ちなみに、私が子供の頃は、ごちそうと言えばホルモンでした(笑)。博多の下町では、なぜか、ホルモンのことを「とんちゃん」と呼びます。当時、我々にとっては、「とんちゃん」が最高の御馳走でした・・・。)
それでも、まあ、小料理屋などには足を踏み入れたことがあったんでしょう、殺風景な・・・、まったくもって、そんな感じが記憶にあります。

その「イキのいい奴」ですが、面白いことに、このドラマも回を重ねるに連れて・・・、特に、「続・イキのいい奴」最終回ともなると、店も人も同じ設定なんでしょうが妙に明るいんですよ。
まるで、世の中全体が明るいような・・・。
(この辺は、よろしければ、こちらをご参照下さい。→平太郎独白録 「心配する側の世代は心配される側の世代!」

確かに、私の子供の頃、世の中には、何か、そんな雰囲気がありましたね。
想えば、ちょうど時代的にも符合するようですが、福岡市下人参町の当家でも私が生まれる前後くらいで、独り立ちラッシュがあったようです。
それまでたくさん同居していた祖父の弟子や職人たち(つまり、父のオトウト弟子たち)が、相次いで当家を出て行ったようです。
まあ、父が結婚したということもあったのでしょうが、やはり、皆、「自分たちの未来は明るい・・・」と感じていたということではなかったでしょうか。

そんな、人々の活き活きとした、笑顔に満ち満ちていたような時代がのぞかせる、どこかにがあるような・・・、時折、のぞかせる底意地の悪いような暗さ・・・。
CGが描き切れていないのは、その「蔭」なのかもしれませんね・・・。
                              平太独白
by heitaroh | 2007-01-13 08:19 | 社会全般 | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by heitaroh
プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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