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新庄の襟問題に見る具志堅氏の亀田批判は同種同根。
新庄の襟問題に見る具志堅氏の亀田批判は同種同根。_e0027240_18532569.jpg←以前、吉野ヶ里遺跡に行ったときに張り出してあった物です。
残念ながら、左側の項目の欄が欠けているのですが今度、行く機会があったら、もう少し、よく撮ってきますので、これにてご容赦を・・・。

ちなみに、どうやら、私は間違いなく、争いを好む弥生人のようです。

争いを好むと言えば、先日、ボクシングの亀田興毅選手ら「亀田三兄弟」について、元世界王者で東日本ボクシング協会副会長具志堅用高氏が、所属先の協栄ジムも含め、痛烈に批判したという話がありましたよね。

それに対し、今度は亀田陣営が激怒し、金平桂一郎・協栄ジム会長が謝罪を要求し、事実上の「絶縁」宣言をブチ挙げたとか・・・。
で、昨日の朝刊に、最初にこの件を取り上げた新聞記者氏の見解記事が載っていたのですが、それを見て私も初めて、この記者氏の卓見に共感すると同時に、ことの本質がわかったような気がしました。

私も、元々、亀田三兄弟については、およそ、あの品のない言動や、圧勝を演出する為の明かな格下とのマッチメイク・・・などに対し、むしろ、嫌悪感さえ持っておりました。
ただ、一方で、たびたび、平太郎独白録 : プロスポーツ、興業と修行のねじれ・後編。平太郎独白録 「阪神、金本選手の世界記録達成に見るプロスポーツの本質!」などで触れておりますように、興業という観点から見た場合には、お世辞にもスマートではなかったとは言え、ボクシングという物に世間の耳目を集めさせたという点は評価せざるを得ないと思っております。

で、この問題は、「正統派」具志堅氏の、「品位に欠ける」亀田陣営への批判・・・であるという捉え方をしていたのですが、同記事を読む限りでは、むしろ、以前、平太郎独白録 「新庄の襟問題に見るオリジナルを逸脱する「もどき」の弊害。」で申し上げたこと本質的に同じ問題であると思いました。
この記者氏も、まさしく、指摘しているところなのですが、「亀田ブームが起こる前、ボクシング人気低迷の中で関係者たちは『いい試合をすれば、好カードを阻めば客は戻る』 『スターが一人出れば盛り上がる』と言っていた。だが、私は『それは幻想。ボクシングファン以外に働きかけない限り、人気回復はない』と専門誌で提言した。」と。
まさしく、王監督のような、自らの技術に絶対の自信を持つ、典型的な技術屋社長にありがちな発想ですよね。

さらに、「人気高揚とはファン層の拡大だ。ところが、日本ボクシングコミッション、日本プロボクシング協会及び大半のジムには、実質的な広報担当者がいない」そうで、これなども、思わず、「日本プロボクシング協会及び大半のジム」という部分が、「日本プロ野球機構と大半の球団」、あるいは、「日本相撲協会と大半の部屋」と・・・、広報担当者というところが、経営感覚という言葉に言葉に置き換えたなら・・・、まるでデジャブを見ているような気さえしました。

対して、「亀田陣営は一般の人たちにもアピールすることを重視してきた。3兄弟はメディアに数多く登場。試合会場に女性限定シートなども設け、ジムも記者に頻繁に行事予定をメールで連絡するなど広報活動を欠かさない。亀田ブームは、亀田一家とジムの地道な成果だ。」とも指摘。
記者氏も、「この姿勢は正しい」と喝破しておられます。

一方で、「ボクシングは命がけのスポーツである。だからこそ、ボクサーはリング外では紳士であるべき。」というのは具志堅氏の言葉だそうですが(この辺は、現役時代の圧倒的な実績と同様、求道師的な考えは、王さんに通じる物がありますよね。)、それだけに、敢えて、こういう人の批判には耳を傾けるべきで、亀田陣営の反応は明らかに過剰反応だと。
その上で、「大言壮語も結構だが、計量などでの相手への挑発行為は、亀田選手にとってイメージダウンではないか。」とも述べ、これまでは仕方なかったとしても、今後は王道を歩むことを示唆して記事を結んでました。
私も計量での三兄弟、寄ってたかっての挑発行為は、ヒーローと言うよりは、単なる弱い者イジメにしか見えませんでしたし、逆に言えば、その程度の相手ばかり選んでいるように見え、その辺にも作為的な物を感じました。
その挙げ句が、世界チャンピオンとやって、あっさり負けたら、「なーんだ」ということになり、一気にブームがしぼみかねませんよ。
この点は、まさしく、以前指摘した「もどき」以降の弊害と共通するように思います。
新庄選手や亀田陣営の考え方には、諸刃の剣のような、危うい一面があることも十分に認識するべきで、その意味でも、具志堅氏の指摘には耳を傾けるべきではないでしょうか、金平会長殿。
                      平太独白

by heitaroh | 2006-07-26 08:41 | スポーツ | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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