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我が愛しの名作、「どろろ」にみる理想と現実の真理!
親愛なるアッティクスへ

戦国の梟雄、北条早雲(伊勢長氏)が泥棒を捕らえたとき、泥棒は早雲に向かい、「俺のことを泥棒だと言うが、おまえの方が大泥棒ではないか!俺は、物を盗っただけだが、おまえは国を獲った!」と言い放ったところ・・・、早雲も納得して、泥棒を放してやったという逸話があります。

我が愛しの名作、「どろろ」にみる理想と現実の真理!_e0027240_1865485.jpgで、泥棒と言えば、私が子供の頃、大好きだったマンガに「どろろ」というのがあります。

手塚治虫氏の作品で、水木しげる氏の「ゲゲゲの鬼太郎」を意識した作品だと言われてますが、当時、私は小学校低学年だったと思いますが、毎週、欠かさず見てましたね。
それだけに実写版で映画化されるという話を聞いたときには、「御願いだから、やめてくれ!」・・・と。

時代は、戦国時代初頭、まさしく、早雲と同時代辺りかと思われますが、「父の野望の犠牲となり、妖怪に体の48箇所を奪われた」百鬼丸という若者が、「どろろ」という元気な子供の泥棒と共に自分の体を取り戻すべく妖怪退治の旅を続けるというストーリーでした。

百鬼丸という若者は、体のあらゆるパーツ感触までを妖怪に持って行かれたが為に、手も足も目も耳も、あらゆる部分が作り物であり、それを筋肉ではなく、念力テレパシーで操っているという設定でしたが、それだけに、作り物の両腕にはが仕込んであり、同じく足には硫酸、目は爆弾と言った具合に、体中、武器だらけで(私も、使った後、そんな物、どこで補充しているのかな?とは思ってました(笑)。)、子供心に「カッコイイ!」と思い、私も、ついでの時に両手に刀を入れてもらおうと思ってました(笑)。

我が愛しの名作、「どろろ」にみる理想と現実の真理!_e0027240_1757225.jpgで、DVDが発売されるや、これだけは!と思い、早速、買いましたね、ボックスで。
高かったけど、これだけは、買わねばならぬ・・・と(笑)。

で、あらためて見てみてみて、さすがは「神様、手塚治虫作品」と・・・。
単なる子供向けのアニメに留まらず、風俗から建築様式まで時代考証は正確であり、建物の木目の一つ一つまでの丁寧さ、絶品でしたね。
オープニングでのテーマソング場面でも、民衆の蜂起とそれを鎮圧する将兵というものが描かれてましたが、そこに出てくる部隊を指揮する馬上の武士は、私には帝国陸軍将校に見えました。
おそらく、手塚さんの意識の中でもそうだったのではないでしょうか・・・。

で、当然、子供心にも、強く印象に残るシーンは幾つもあったのですが、それは置くとして、今回、そのDVDを見ていて、少し、思うところがあったのが、「どろろ」が町を闊歩していて、行き倒れ僧侶に呼び止められるシーンでした。
「小僧さ~ん、小僧さ~ん・・・。」
「何でぇ、誰かと思えば坊主じゃねえか!」
「御願いですじゃ・・・。何か、何か食べ物をくださらんか・・・。」
「ばっきゃろう!食い物欲しけりゃ、てめえで盗んでこい!
「何と言うことを・・・。世も末じゃ・・・。」
「何言ってやがる!侍が人の命を盗んでいる世の中じゃねえか!食い物盗んで何が悪い!違うか、クソ坊主!」

これに対し、僧侶は、何か、説教めいたことを言うかと思っていたら、力なく、一言、「道理じゃぁ」と・・・。
確かに、私にも、どろろの言っていることは、一理あるように思いました。
この状態では、いかな名僧高僧でも、何を言っても説得力ないですよね。

この辺の現実と理想の折り合いというのは、私は、以前、平太郎独白録 「孤立!微熱!歩く摩擦熱!!手前勝手な私の二つの持論。」の中で述べた通りなのですが、確かに、この僧侶のように、理想に殉じるのも、また、ひとつの生き方でしょう。
戦後、そう言って、闇米を食わずに餓死した検察官がいましたよね・・・。)
でも、宗教家でない、経営者や武将と言われる人たちは、高い理想を持たねばならないが、かといって、それに囚われてはならない・・・。
会社は潰してはいけないし、国は滅ぼしてもいけない・・・。
理想という物は、現実の海を航海する者にとっては、見失ってはいけない北極星のような物だと思います。
しかし、理想は、絶えず、現実の前に敗れ去る宿命にある。
従って、我々、俗人は、理想は高く掲げつつ、絶えず、上手に妥協していくことを忘れてはいけないと思います。

どろろは、生きる為には、必要であれば、食い物は盗まなければならないし、北条早雲は自分の理想を実践する為には、人の国を盗らなければならない・・・。
違いますか?御同輩・・・。
     平太独白
by heitaroh | 2005-09-10 08:07 | 思想哲学 | Trackback | Comments(4)
Commented by Sarhto at 2006-04-26 06:42 x
[玄関]・▽・)ノ おじゃまします♪
どろろですか~~~
初めて知りました~~
@(・ェ・)@φメモメモ
にゃはははは。。。

応援ポチ凸~ c=(・ェ・o)
Commented by at 2006-04-26 07:53 x
どろろは知りませんでした。
しかし、すごく考えさせられる内容ですね。

理想論は先頭にたつものは持ってないといけない。
しかし、理想では飯はくえん。
理想を論じながら、どう、現実に対抗できるようにするかが
リーダーですね。
Commented by へいたらう at 2006-04-26 11:22 x
>Sarhtoさん

これって、今、多分、映画になってるはずなんですよ。
柴咲コウがどろろ役で、百鬼丸が・・・誰だっけ・・・。
どちらにしても、やめてくれ~って感じです(泣)。
Commented by へいたらう at 2006-04-26 11:26 x
>俊さん

その通りです。
理想では飯は食えないけど、理想がないとホリエモンみたいになる・・・わけですね。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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