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最大の抵抗勢力・・・「父」!後編
親愛なるアッティクスへ

この辺は、以前、「平太郎独白録 アジアには王様が必要」の中で申し上げましたように、日本の江戸幕府がペリー来航に際して要求に屈したことから、国内で一気に反幕府勢力の台頭を許したことからもわかるように、「武威を背景にして成り立っている政権というものにとって、内弁慶であることを内部に知られることは致命的なこと」なのです。
今のアサド政権は、改革、守旧、攘夷(アメリカ)、開国、倒幕、佐幕入り乱れるという・・・まさしく、江戸幕府さながらの難しい舵取りを迫られているようです。
こういう姿を見せつけられたなら、まだ、イラクが遠くの出来事である北朝鮮にとっては、なおのこと、絶対にアメリカに頭を下げた形での六カ国協議の妥結だけは避けなければならないところではないでしょうか・・・。

もっとも、シリアでは党大会に参加する党員の殆どが70歳以上ばかりだそうで、「こんな状態で改革なんかできるはずがない!」と若手改革派の党員が吐き捨てていまいしたが、この辺りは、どこやらの国と思わずオーバーラップさせてしまい、少し頭を抱えてしまいました(笑)。
さらに、その若手改革党員が、抜本的な改革を阻む党内の守旧派に対して論戦を挑む姿が紹介されていましたが、その若手党員にとっての最大の守旧派こそ、何と結党以来のバース党員という彼の「父」でした。

お決まりのオチになったのかもしれませんが、この辺は古代ローマに於けるユリウス・カエサルポンペイウスとの内戦の際にも、カエサルの側に付いたのは改革を支持する若い息子世代が多く、ポンペイウスの側に付いた者は、多くがこれまでの体制こそが理想であるという父の世代であったと言います。
その意味では、改革とはいつの時代も世代間闘争・・・ジェネレーション・ウォーとしての一面を持っているのかもしれません。
まさしく、「大義『親』を滅す」!でしょうか・・・。
何とも、笑えないオチになってしまいました。

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by heitaroh | 2005-07-25 12:49 | 国際問題 | Trackback(4) | Comments(4)
Tracked from PARDES at 2005-07-25 18:47
タイトル : 増殖する「アルカイダ」と日本
ロンドンとエジプト東部の保養地シャルムエルシェイクでテロが起きたが、この二つの事件、関連性が薄いような気がする。ロンドンの場合、パキスタン系の英国人が首謀者で、実際にパキスタンのどこかでアルカイダ本体と接触した可能性が高く、ビンラディンの意向を受けた事件であることを窺わせる。それからはっきりした犯行声明が出ていない。ところがエジプトの場合、事件直後に「殉教者アブドラ・アッザーム旅団」という過激派集団が犯行声明を出している。一応アルカイダ系と名乗っているが、もともとエジプトはイスラム過激派組織が多い国で...... more
Tracked from PARDES at 2005-07-25 18:53
タイトル : 核と拉致 - 北朝鮮とイラン
拉致被害者の曽我ひとみさんの証言によって、昭和55年(1980年)に大阪府在住の原 敕晁さんを宮崎県の海岸で拉致したとされる北朝鮮の大物工作員、辛光洙(シン・グァンス)が曽我さんと横田めぐみさんの朝鮮語の教育係をしていたことが判明した。今度の6カ国協議で日本が拉致事件を取り上げる態度を示し、アメリカが支持している。いまだ生死不明のめぐみさんら拉致被害者の安否確認をどうして北朝鮮が渋るのか、不可解だったのだが、めぐみさんと辛光洙が結びついたことで謎が解きかけはじめたのではなかろうかというのが私の考えであ...... more
Tracked from HOME★9(ほめく)別館 at 2005-07-25 22:15
タイトル : 地中海の光とサハラの風(11)
リビアは以前から、一度は行って見たいと思っていた国でした。今から20年ほど前に、当時会社の同僚が仕事でリビアへ行き、「やあー、あそこは世界最大級のすごいローマ遺跡がある」と、聞かされて以来です。 ですから今回のリビアへの旅は、20年越しに希望が叶ったことになります。 実現が遅れたのは、リビア国内事情です。 今でこそ、アルカイダなどと比べると、陰が薄いですが、リビアこそ元祖テロ国家でした。 1981年にリビアの空軍機2機がアメリカに撃墜されたのを契機に、リビアは1988年のパン・アメリカン航...... more
Tracked from 郎女迷々日録 at 2005-12-21 02:02
タイトル : 『哀歌』と『ジュノサイドの丘』
『哀歌』曽野綾子著 『ジュノサイドの丘 ルワンダ虐殺の隠された真実』フィリップ・ゴーレイヴィッチ著 『哀歌』の参考文献に、唯一の翻訳文献として『ジュノサイドの丘』があげられていたので、読んでみました。 『哀歌』を読んで、「これは、中国の文化大革命やカンボジアの虐殺に近いのではないか」という感触を持っていたのですが、『ジュノサイドの丘』で、その思いは強められました。もっとも、著者のフィリップ・ゴーレイヴィッチは、ナチス・ドイツのユダヤ人虐殺のみを類似例としてあげています。著者がアメリカ人である以上、「...... more
Commented by 簿記受験生(PARDES) at 2005-07-25 18:53 x
TBありがとうございました。私の関連記事を逆TBさせていただきました。現代の国際問題を日本史の力学から考察する平太郎さんの視点は、なかなか面白いですね。興味深く、拝読させて頂きました。それから、御ブログを私のブログからリンクさせて頂きますので、宜しくお願い申し上げます。
Commented by heitaroh at 2005-07-25 19:30
>簿記受験生様

はじめまして。
私もリンクしたいのですが、引っ越したばかりで使い方がまだ、よくわかりません(笑)。
もう少し、お時間を下さい。

ちなみに、私も簿記三級です(笑)。
Commented by 簿記受験生(PARDES) at 2005-07-26 07:02 x
台風接近中です!!!リンクの件、了解しました。今日大量TBさせていただきました。お互い協力しあって、アクセスアップに結び付けていきましょう!もう出勤時間なのでこれにて失礼。平太郎さんはじめ、台風情報に十分お機を気を付けください!
Commented by heitaroh at 2005-07-26 16:12
>簿記受験生さん

九州は今日もいつもと変わらぬ夏日!
台風の影響か、いつもよりは少し、風があるような・・・。
色々とご指導下さい(笑)。
<< 日本の安保理入りと親日国トルコ... 最大の抵抗勢力・・・「父」!前編 >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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