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ロンドン同時テロとブレア外交の是非
親愛なるアッティクスへ

私は当初、ブッシュという人物には期待していました。
でも、今では、地位に見合わない人物が世界の中心になると、いかに世界は悲惨なことになるかという見本のように思えてなりません。
就任直後に、今更?の防衛政策を取り入れようとした辺りでイヤ~な予感したんですけどね・・・。
アメリカ国民もいい加減によく考えて選んで欲しいものです。
でも、今のアメリカの選挙って、あれアテになるんですか?
何か、全てではないにしても、選挙結果が政権側にいいように書き換えられているような気がしないでもないのですが・・・。

ただ、イギリスのブレア首相に対しては、同様に見ることはできないと思います。
この点で、イギリスはアメリカと違い、間接選挙制の国でもあることから、日本と同じく改革などは容易に進まない代わりに、それなりの地位につく人間には、ある程度の人材性は確保されるということもあるでしょう。
(かつてのフィリピンや、今のアメリカなどは、直接選挙制の悪い面がもろに出てしまった観があるように思います。)
一方で、彼らイギリス人にとっては、英米同盟堅持こそが戦後一貫した国家方針であったということもながら、しかし、それ以上に、イラク開戦に際しては、一旦、仏独と一緒になって反対側に回ってしまえば、聞く耳を持たないアンクルサム(アメリカ)の暴走を修正出来るものは、もはや、何物もいなくなっていたでしょう。
アメリカの懐の中にあるからこそ、ブレーキも掛け得るし、微調整もできるわけです。
また、仏独と同調せず、それでいて、アメリカにも渋々という形での同調路線を取ることで、これを決定的な破局とすることなく、後々、アメリカと仏独との調停役も果たすことができるということもあったでしょう。
ブレアの取った選択は苦渋に満ちたものであったでしょうが、彼はベストの選択をしたと思います。

私は最初はブレアという男は、「出産に立ち会うから公務は休み・・・。」なんてこと言ってたときには、九州人的には「一国の宰相にあるまじき姿!情けない!」と吐き捨ててました。
ただ、9.11以降は、さすがに打つ手打つ手が的確ですよ。
イラク戦争について言えば、イギリスが反対しようがどこが反対しようが、間違いなくアメリカはやったでしょう。
欧米の首脳というのは、このブッシュ然り、フランスのシラク大統領の核実験強行然りで、間違ったことでも何でも非難されたからといって撤回したりすると、もの凄く支持率が下がるんですよね。

まあ、善し悪しは別にして、外交とは首脳個人のバランス感覚ではなく、国家としての感覚だと思います。
その点では確かに、イギリスは世界に冠たる外交上手と呼ばれる反面、「仏独が決めれば後からついてくる。」と言われるていたらくに繋がっているとも言えるのでしょうが・・・。

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by heitaroh | 2005-07-07 18:25 | 国際問題 | Trackback(7) | Comments(2)
Tracked from HOME★9(ほめく) at 2005-07-17 18:07
タイトル : 今「イラク」を考える(2)
結局は、米国はイラク攻撃に踏み切りました。短期間にイラクを制圧し、勝利宣言を行... more
Tracked from MAC'S GADGET at 2005-07-25 21:48
タイトル : 新しいテロの幕開け
ロンドンのテロから2週間ほどが経ちました。 事件発生からわずか1週間で、実行犯の特定をするとは、さすが英国という対応の素早さです。 もともと英国は中東〜南アジアには強い国。 アフガニスタンの掃討戦の際も、英国軍特殊部隊(おそらくはSASか?)が現地に入り込み... more
Tracked from PARDES at 2005-07-26 06:55
タイトル : アルカイダの次の標的
ニューヨーク、バグダッド、マドリッド、ロンドンと続くアルカイダ系イスラーム過激派組織の爆破テロであるが、次の標的として「日本」以外に考えられるだろうか?ロンドンの地下鉄爆破テロは、大都市におけるテロ対策の難しさを露呈させた。またオサマ・ビン・ラディンがたびたびビデオで名指しで「日本」を非難していることは良く知られているところである。これは小泉政権の対米追随外交の賜物である、とはいっても、日本の場合、北朝鮮の核・ミサイル防衛のために特にアメリカの支援を仰ぐ必要があるので、サマーワへの自衛隊派遣、インド洋...... more
Tracked from 週刊!Tomorrow'.. at 2005-07-27 11:19
タイトル : ロンドン、同時テロは未遂――?テロに模倣犯が生じる不安。
ロンドン、同時爆破テロ“未遂”……について、続けて。 56名の犠牲者を出した同時爆破テロからちょうど2週間経った21日――、 再び、7日のテロと、ほんとうによく似た状況で、事件が起きた。 昨夜、テレビの映像は、現場にあふれるおびただしい数の 警察官の姿をとらえていた。そして、封鎖された地下鉄駅、道路も。 しかし今回は、いまのところ、犠牲者は確認されていない。 爆破はいずれも小規模で、起爆装置のみが爆破したとか、 中には爆破しなかった爆弾もある、などの情報が伝わっている。 B...... more
Tracked from おフランスざんす at 2005-07-29 05:28
タイトル : テロはもう止められない
ご声援ありがとうございます。 人気ブログランキング、みなさんのおかげで只今22位降下中です(苦笑)。 来たからには絶対クリックしてってね。投票お願いっ! 人気ブログランキング参加中</A ←1日1回応援クリックお願いします 自爆テロについては前に書いた。テロの予感(←ここも読んでね) 一部の狂信的なイスラム原理主義者モジャヒディン(聖戦士)が キリスト教が支配している西洋世界とのジハード(聖戦)してる。 テロリスト側から見ると交戦中なわけです。一般市民を標的=卑劣というもの私達の...... more
Tracked from おフランスざんす at 2005-07-30 07:34
タイトル : テロ:次はどこ?予想
えーっとですね、検索していてこんなTB企画もんに見つけたんよ。 イラクの日本人人質の行く末を予想しよう! で、早速マネしてみようと。テロ:次はどこ? みなさん予想しましょう。 わちきの予想は次は 1. ドイツ ちょっとほとぼりを冷まして一気に 2. アメリカと日本で同時(これインパクト強いよね) 1. ドイツの理由は  ・非同盟国であっても容赦しない  ・世界の大国である  ・過去にやられたことがないのでノウハウがない 2. アメリカと日本で同時の場合  ・鬼畜米英...... more
Tracked from PARDES at 2005-08-06 07:21
タイトル : テロは日本のどこで・・・
アルカイダのテロには、いつもアメリカの「自作自演説」が付きまとっている。別の記事にも書いたが、もともとアルカイダは、旧ソ連がアフガニスタンに侵攻したことに激怒したサウジの成金の御曹司、オサマ・ビンラディンがイスラーム圏の勇敢な若者をムジャヒディーン(イスラーム聖戦戦士)に仕立て上げ、アフガンに送り込む組織であった。そのころはビンラディンはキリスト教原理主義国家アメリカと大変緊密で(サダム・フセインとロナルド・レーガンの関係と相似する)、CIAがアルカイダのムジャヒディーンの訓練をバックアップしたと言...... more
Commented by ジンマーマン at 2006-03-24 17:34 x
アメリカでは大統領の権限が縮小されている…という議論があって、アメリカ大統領であっても心理的にはガンジガラメなのだそうです(笑)。現在の世界の紛争の種はほとんどがイギリスとアメリカの撒いた種だと思いますが、彼らには彼らの大義があって、反論は封殺されたら真実ですね。無実と無罪を区別するようなナイーブさを持ち合わせていないことが彼らの外交上の強みなのでしょうね(笑)。
Commented by へいたらう at 2006-03-24 17:35 x

>ジンマーマンさん

いつも、コメント有り難う御座います。
大国とはいつの時代もエゴイスティックなものですから・・・。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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