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地震で忘れ去られたもう一つの島
親愛なるアッティクスへ

博多湾地図志賀島(しかのしま)というのをご存じでしょうか?歴史の教科書に載っていた「金印」の発掘地で、万葉集古事記にも出てくる日本有数の歴史のある島です。同時にこの島は日本で唯一、島と陸地が人工的ではなく自然地続きに繋がった島である為、(現在は一部、コンクリートで橋が架けてありますが)車で乗り入れることが出来ることから、夏は多くの海水浴客で賑わう福岡市民の憩いの島です。


地割花(昔はホント、夏は渋滞激しかった・・・。ま、江ノ島をイメージしてもらえればわかりやすいかと。ちなみに米人サーファー曰く、「車で行けるところでその日の風向きにより、360°ウィンドサーフィンをすることができるのは、世界でもこことオーストラリアの某だけだ」そうです。)
それはともかく、先般からの地震については報道等でご存じかと思いますが、どういうわけかあの報道では玄界島ばかりがクローズアップされて、こちらの志賀島はあまり報道されておりません。
しかしながら、上記の位置図をご覧になっておわかりのように、志賀島と玄界島とは殆ど同じような位置にあります。
(ただ、もう一つ博多湾内に浮かんでいる能古島というのは、井上陽水の「能古島の片思い」という曲で知られる島ですが、こちらは被害がほとんど無く、ただ両島に遠慮して宣伝活動を控えていたところ観光客が激減したそうで、今や逆に被害がなかったことをアピールしなければならなくなったそうです。ご参考まで。)


蒙古塚下(こちらは、志賀島は元寇の折の激戦場の一つとなったこともあり、蒙古兵の鎮魂の為の塚の麓にある鎮魂碑ですが、未だに崩れたままになっています。)実はあの地震の翌日、私は天気が良かったこともあり、ガキ連れて、志賀島へ遊びに行こうとしたところ、途中にある人工島が一部陥没しており、通行止めとなっていた為、途中で引き返して別の所へ行きました。
それが、一昨日、知人から志賀島の未だに大変な状況を聞き、行くことができる道を聞いて、昨日、行ってきました。


国民休暇村特に島を一周する道路と中央部を山越えで走る道路の三つすべてを通行止めにされた島の突端部分は事実上、血が通わなくなって壊死寸前のような印象を受けました。
中でも左の写真は国民休暇村にある、海を見ながら食事が出来る結構イケてるイタメシ屋で、味も正直、私が今まで食べた中でもかなりいい線でしたので、当然、日曜などはかなりの賑わいだったんですが、ここに来る為の幹線道路が全て塞がってしまった以上、今や事実上の廃業状態で、正社員の人は北海道や富士山などへ配置転換、それ以外のパート従業員などは全員解雇になったそうです。
温泉なども掘ってたんですけどね・・・。


万葉歌碑こちらは万葉集の歌碑ですが、これが未だに倒れたままになっています。ここはちょっとした広場(空き地?)になっていて、この向かいに、さざえを壺焼きしてくれる店があり、私も時々行くのですが、聞いてみると、このときは土曜だったこともあり、結構、客もいたそうで、あの下に小さい子供などがいたら・・・と思うとゾッとしました。
ちなみに、この碑の文面は、確か「 沖つ鳥 鴨とふ船は 也良の崎 廻みて漕ぎ来と 聞こえ来ぬかも」だったと思うのですが・・・。
(まあ内容は、航海で出て行った夫は遭難してしまったけど、今でも見ていると、そこの岬の陰から舟に乗った夫が手を振って帰ってくるような・・・とか何とかそう言う意味でした。)
確か、志賀島というのは万葉集に出てくる地名第一位だったような・・・。違ったかな?
ちなみに、後ろに見えるのが能古島です。


人影無き海水浴場
シーズン前とは言え、昨日くらいの陽気であれば、もっと人影も多いはずなんですが・・・。


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by heitaroh | 2005-04-19 18:54 | 時事問題 | Trackback(1) | Comments(6)
Tracked from 日本の島いろいろ at 2005-07-26 04:15
タイトル : 玄界島
玄界島世界 > アジア > 東アジア > 日本 > 福岡県 > 福岡市 > 西区 (福岡市)|西区 > 玄界島玄界島(げんかいじま)は、福岡県福岡市西区 (福岡市)|西区に所属する島。東経130度14分、北緯33度41分に位置する。福岡湾の出口、玄界灘に面している。Wikipediaより引用...... more
Commented by 入江 at 2006-03-23 16:40 x
早速書き込みさせていただきます。
ブログは初体験です。使い方もよくわかってないです。
内心これでいいのか?なんて思いながら書き込みしています。

ブログのできのよさに驚いています。
すごい!!

内容も実に深いですね。

昨日のお昼に聞かせていただいたお話に関連することがインターネット上で公開されている・・・・すごい時代になりました。
26歳にして時代の波に乗れていない自分は・・やばすぎですね。

ちょくちょく書き込みますね。
それでは
Commented by へいたらう(管理人) at 2006-03-23 16:41 x
>入江さん

コメント、ありがとう御座いました。

時間に追われながら書いてますので、なかなか、使い方を覚える間がありません。
私のビデオデッキは、ある程度、使い方を覚えると、それ以上の便利な機能は、「そのうち時間があるときに・・・」と思うのですが、そのままビデオデッキは使命を終えます(笑)。

いの字
Commented by suzie at 2006-03-23 16:42 x
そうだったんですね~。報道はもっぱら玄海島ばかりで、志賀島の被害は初耳でした。
私の田舎の糸島は、実家は無事だったようですが、父の実家は井戸(あの辺は自分ちで井戸を掘っているので・・・田舎~)が赤水になって、近所にもらい水をしたりして大変だったって言ってました。この間の余震も二丈のほうは結構被害がひどかったらしいですね。そんなことはこっちではまったくわかりません。
志賀島、といえば、このブログとは全然関係ありませんが、私のブログで「海ほたる」の回でちょっと触れています。余興で、ちょこっと読んでみて。
Commented by へいたらう at 2006-03-23 16:43 x
>suzieさん

コメントありがとう御座いました。
折から、今朝の地震で外はヘリコプターが飛び回っている今日この頃です。

海ほたるも拝見させて頂きましたよ。ただ、ここでは書ききれなかっただけでした。(ちょっと多めに書き込んだらエラーが出てました(泣)。
それから、糸島は私の母の里です。もう、誰も住んでませんが、子供の頃、連れて行かれるとあまりの寂しさに泣いてました・・・。
Commented by 笑顔整体の副院長(^▽^) at 2006-03-23 16:44 x
コメントありがとうございます!!
震源地は本当にじわじわとちかづいてきてるようですね
なんだか恐ろしいです。
Commented by へいたらう(管理人) at 2006-03-23 16:44 x
>笑顔整体の副院長(^▽^) さん

すみません。
まだ、使い方を完全にマスターしてなくて・・・。
とりあえず、御礼まで。
<< 時計、地震を語る。 小泉総理! >>


国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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