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歴代総理大臣出身地図に見る「たかが総理されど総理」
先日、歴代総理大臣出身地地図なる物を見る機会がありました。
それを見ると、生まれも育ちも山口県の菅直人氏が東京で、逆に、東京生まれ東京育ちの安倍晋三氏が山口県出身(出生時の本籍が山口県)となっており、まあ、そもそもが「出身地」などという概念自体、あやふやなものでしょうが、それでも山口県に一度も住んだことがない安倍さんを山口県に入れるのはどうかという気はします。
ただ、今の時代、親の転勤などで物心付く前に出生地を離れ、その後、全国を転々とするケースも少なくないわけで、その状態で一律に出生地なら出生地・・・と決めつけてしまう必要もないでしょう。
(この点は昨今の二世議員の多くが安倍さんと同様に、「選挙区は親の出身地」というだけの人達が多いことを考えれば、そういう人たちがこれから総理になることも十分に考えられるわけで・・・。)

また、この点で言えば、第20代総理大臣の高橋是清翁などは東京(江戸)生まれの東京育ちですが、生後すぐに仙台藩の足軽の家に養子に出されており、従って、その後の海外留学なども「藩命」という形をとっており、つまり、彼は廃藩置県までの所属は仙台藩なんですよ。
まあ、今で言う本籍みたいなものでしょうから、それほど深く考えなくてもいいのでしょうが、ただ、こちらも同様のことは実は結構多く、総理ではありませんが、乃木希典、福沢諭吉などもそれぞれ、長府藩士、中津藩士でありながら、出生は東京、大阪です。
もし、乃木や福沢が総理になっていたら、それぞれ山口県出身、大分県出身に括られるのではないかと思うわけで、ならば高橋は宮城県出身に括られるべきでしょう。

「そんな江戸時代の話!」と仰るかもしれませんが、これらは今なら、さしずめ、両親の仕事の関係でニューヨークで生まれ育った人が帰国後、総理になるようもので、その場合、出身地は「アメリカ合衆国」とするのか・・・ということになるわけですよね。
もちろん、ニューヨーク出身が決して悪いわけではないわけですが、その場合でもどこか日本国内で選挙区というのはあるわけで・・・。
まあ、結局、こういう物は、成人するまでの居住年数の多寡もさることながら、やはり、本人が人格形成上、もっとも影響を受けた土地・・・とするべきなんでしょうね。

ところで、この地図を見ていて意外なのは中国地方の突出ぶりが目立つ一方で、兵庫以東では大都市を除けば岩手、群馬、石川以外はなべて低調ということ。
特に、東京近郊は神奈川小泉純一郎氏までは1人だけで、千葉野田佳彦氏が初、埼玉、茨城、山梨に至っては未だ0。
さらに、在任期間という点でも、山口県出身の桂太郎、佐藤栄作が1.2位で、同県は他にも伊藤博文、岸信介も結構長くやってますから、数が多いばかりか、任期の面でも突出しているのがわかると思います。
確か、昭和の終わり頃に「内閣100年」とかいって特集やってたような気がしますから、総理大臣が登場して約120年・・・。
こうやってみると、「たかが総理、されど総理」・・・なんだなあって気がしてきます。
                                         平太独白
by heitaroh | 2013-07-12 07:18 | 歴史 | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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