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再びの自己満足シリーズ 那の名流・鉢の底川 その2
先日の続きです。

で、この「鉢の底川」ですが、私が子供の頃には幅1mくらいのドブ川で、その傍らを当時、「往還通り」と呼ばれた旧道が走っておりました。

再びの自己満足シリーズ 那の名流・鉢の底川 その2_e0027240_16225923.jpg
(↑今では「人参通り」という名称になっているそうですが、要は、博多駅地区土地区画整理事業の中で、すべての区画が変えられる中で、なぜか、唯一残った旧道なわけです。川は右端に沿ってありましたが、今でも、川の形に蛇行しているのがおわかり戴けると思います。)

この道は、おそらく、江戸時代以前に、人々が回り道を嫌い、便宜的に、この川の河畔に沿って博多の南にある竹下村警弥郷村などへ抜けようとして、往来するうちに出来た道だったのでしょう。
(もっとも、拙宅があった旧下人参町地区は、たびたび、申しておりますように、すぐに床下浸水する低地帯でしたので、明治中期以前、人々が住み始めるようになる前は、耕地としても限られた作物しか栽培できないような「湿地帯」で、従って、おそらく、少し雨が降ると通行がためらわれるような道だったでしょう。)

そこを区画整理の際に片側1車線の道路にする上では、鉢の底川のスペースというのは余計な物以外の何物でもなく、「博多駅前」になることで、今後、増大するであろう交通量を考慮すれば暗渠では持たない・・・という判断があったのだろうと思います。
結果、鉢の底川は埋め立てられ、道路の一部となってしまったことで、(前回も申しましたように、以前、道路工事の際に見たところ、暗渠ではなく、完全に潰されておりました。)他のドブ川と同様に、私にとっては、「かつて、過去に存在した川」という・・・、つまり、「もう、この世には居ない人」のような認識となっており、哀しいかな興味の対象から完全に外れておりました。

再びの自己満足シリーズ 那の名流・鉢の底川 その2_e0027240_17143520.jpg

それが、先日、たまたま、運動不足解消のために散歩しようと思い、旧竹下村(いつの時代のことだ・・・と(笑)。)にある、那珂八幡宮なる神社(↑)へと行った際、何と、上流の方ではまだ、この川が健在であることに気づきました。
それで、「この川はまだ、死んでいなかったんだ」と思い、改めて、「この川はどこに続いているのか?」という、少年の日の果たせぬ夢の続きを追ってみようと思った次第でした。

ということで、なかなか、本題に辿り着かないけど、とりあえず、次回へ続く・・・。
                                         平太独白
by heitaroh | 2013-04-30 17:25 | 地域 | Trackback | Comments(8)
Commented by mohariza12 at 2013-05-02 01:44
昔(:古代)からある川(:みずみち)は、大きな地殻変動が無ければ、水の流れは、変わらず、ほぼ水が、元々水が流れた所へ向かって、流れています。
それは、人間が人口的に、川を埋めたりしても、地下に潜り、流れています。
それを知らないと、何十年~百年単位に起こる大洪水(大豪雨)で、その下流にあたる、今は川で無い所は、大洪水になることを、人間は覚悟すべき、と思います。
それは、暗渠で、洪水対策をしても、叶わないことがある、と云うことです。

数百年の確率で、予想すれば、何とかなるかも知れませんが・・・。
予算が取れず、且つ、この位なら安全とする 数十年の確率(危険度)では、防ぎようはありません。

数百年の単位であっても、たかが、人間の記録が残っているものを元にしているのでは、自然の驚異には、敵わないと思います。

Commented by heitaroh at 2013-05-02 11:56
< mohariza12さん

なるほど。私にも思い当たることがあります。
以前、沼を埋め立てたところを掘り返した時、一定の深さ以上になったら、水が湧いていて処理に困ったことがありましたので。
その意味では、鉢の底川の場合は元々、湧水によるものではなかったとは思いますが、この旧道は博多駅が水没した時の大雨ではしっかり、浸かってました。
ただ、既に周囲はビルだらけですから、基礎杭はあちらこちらに打たれており、水脈もかなり、乱れているのではないかと思われるのですが・・・。
Commented by mohariza12 at 2013-05-03 01:47
heitarohさんへ

<既に周囲はビルだらけですから、基礎杭はあちらこちらに打たれており、水脈もかなり、乱れているのではないかと思われるのですが・・・。>
に対して・・・

杭は、地下に細い棒で入れ込むだけで、その間を、水脈は流れ、生き続けると思います。
地下に深くまで建物があった場合は、元の水脈は、絶たれますが、その地下建物から分かれ、水脈は、依然として、上(かみ)から下へ、流れ続けるものの筈です。
それが、自然の摂理と思います。

よって、<水脈も、かなり乱れている>と云うのは、その通りと思います。
Commented by mohariza12 at 2013-05-03 10:55
heitarohさんへ

追伸です。

私が本当に云いたかったことは、土地区画整理事業他、大規模な土地の埋め立て等によって、元の自然の地形を変えた土地は、
見た目は、平らになり、川、沼、崖等が無くなってしまい、
人間が自然に勝ったように見えても、元の土地の地勢と云うものは、まだ脈々と維持されている、と云うことで、
数十年、数百年の単位の大洪水、そして、大地震によって、
元の自然の地形以外の人工の土地は、その脆さを露呈し、大規模に滑り、ズレ、沈下する、と云うことです。

そして、例え、現代建築の建物が杭を打ってあったとしても、岩盤まで届いている例は、ほとんど無く、N値=50が2ほどの数万年ぐらいの地盤に保たせているだけで、今まで経験していない大地震が起これば、超高層ビルを含め、元土地が強固であった所以外の建物は、倒れてしまう危険性はある、と云うことです。
建築基準法等の法律、建築学会の基準は、単なる仮定でしか無く、自然の力は、人間の予想を超える力を秘めていて、完全に制服することは出来ない、と云うことです。

私は、実際、色々経験しています。
Commented by mohariza12 at 2013-05-03 12:21
(訂正)
<N値=50が2ほど>ほどは、<N値=50が2mほど>と訂正します。
Commented by heitaroh at 2013-05-03 14:10
< mohariza12さん

ご丁寧にどうも。
確かにそうですね。
以前、地下鉄が走ったせいで井戸水が出なくなったという話を聞いたもので、わずかな杭などでも水脈に影響が出るのではないかと思っておりましたが、仮にそうだったとしても、水脈自体がなくなるわけではないわけで・・・。
宅地造成の際に沼や崖などを埋め立てたものは、震災の際に、埼玉などの内陸で液状化がおきて以来、盛土かどうかというのが注視されるようになったと認識しております。
Commented by mohariza12 at 2013-05-03 15:57
(再訂正)
「制服」は、「征服」でした。
何しろ、小学校3年から、高校1年の後半まで、
「漢字廃止論者」で、漢字のテスト勉強はしなかったので、
手で漢字を覚えて無く、また、ワープロの漢字変換でも、本来の漢字と違うもので、クリックすることがあるので・・・。

語納得いただいて、良かったです。

世の中で通用しているものは、大自然に対しては、浅はかで、通用しないものがある、と云うことを理解することが 肝要と思います。
Commented by heitaroh at 2013-05-04 15:03
< mohariza12さん

ご丁寧にどうも。
私は書き順という物に納得がいかず、小学校の頃、先生に、「どこを通っても目的地にたどり着けばいいはずだ」と言って、納得いく答えが得られませんでしたので、当然、今でもまったく覚えておりません。
また、人間の力などというものが所詮、大自然の前では蟷螂の斧であることもよくわかっているつもりです。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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