超能力者ユリ・ゲラーの真実
親愛なるアッティクスへ

e0027240_16105060.jpg先日、多忙の極みにあった頃、私が帰宅したところ、テレビで「ほこたて」という番組をやっておりました。
(←忙中閑あり・・・。こちらは別腹です(笑)。)

この番組は、いわゆる、「矛盾」という言葉の語源となった「絶対にOOする」と「絶対にOOさせない」を戦わせてみる番組でして、家族が見ていたので、私も見るともなしに見ていたところ、「絶対に曲がらないスプーン」VS「絶対にスプーンを曲げてみせる男」の対決・・というコーナーが始まりました。

絶対に曲がらない山崎金属工業社製のスプーンに対する名前を聞いて、ちょっと、びっくり・・・、ユリ・ゲラーだというじゃないですか!
私はそれを聞いて、思わず、「彼はもう、出てはいかんよ」・・・と呟きましたよ。
対決は、時間無制限でスプーンが1mmでも曲がったらユリ・ゲラーの勝ちというルールで行われ、結果は、案の定、あっさりと敗北・・・。
「初めて曲げられないスプーンに出会った」とコメントし、相手を褒め称えてましたが、何だか、彼が痛々しくなってきました。

彼が、日本に「奇跡」を巻き起こしたのは、昭和48年、私が小学校6年生の時でしたが、翌日は、もう、学校はこの話題でもちきりでしたね。
当時から、「超能力だ!」「いや、トリックだ!」と色々、言われましたが、今では、何でもはっきりと「トリック」だとして、もう、「ショー」をやってはいけない・・・という国もあると聞きましたし、日本人でも、このトリックを利用して、「自分は超能力者だ」とか言っておきながら、隠しカメラでトリックを見破られて、さらし者になった人もいましたよね。
で、それを承知の上で言いますが、私は彼、ユリ・ゲラーは最初からすべてインチキだったとは思っていません。
少なくとも、昭和48年のあの時点までは・・・。

あの時、彼は、自らがスプーンを曲げて見せるばかりではなく、ブラウン管の向こうから、我々、視聴者にも、スプーンや壊れた時計を用意して念じるように言いましたよね。
残念ながら、我が家ではスプーンは曲がりませんでしたが、私が持っていた、祖父の、壊れて何年も動いてなかった腕時計は私の手のひらの中で動いたんです。
そういうと、「何かの衝撃を与えれば動くんだ」という人もいましたが、あの後、どんな衝撃を加えても、どれほど念じても、その時計が二度と動くことはありませんでした。
その意味では、彼がスタジオでやっていたことにはトリックがあったのかもしれませんが、少なくとも、「うちのタンスの中に長年放置されていた時計が私の掌の中で動いた」・・・という事実は私にはトリックでは説明がつかいんです。

おそらく、彼は最初、日本のテレビに出だした頃は、それほど自分が特別な存在だとは思っていなかったのではないでしょうか。
「何か知らないけど、出来ちゃうんだよ」という感じで。
それが、ああやって、マスコミで弄り回され、詐欺師呼ばわりされ、汚れるうちにかつての力を失くして行った・・・と。
昭和48年頃の彼は、見るからに、あまり擦れてない純朴な青年だったような印象があります。
今回、スプーン曲げの前に彼が、「少しなら曲げてみせる自信があるんだ」などと言ったのを聞いて、「最初から『少し』なのか」と失笑してしまいましたが、思わず本音を言っちゃったんでしょうね・・・。
明治の頃の日本の超能力者も最初は研究に協力していたつもりが、いつの間にか、見世物、詐欺師呼ばわりされ、自殺に追い込まれたと聞いていますが、彼も、すっかり、かつての純朴さは失い、生活の為、過去の栄光の為に、今では「スプーン曲げ芸人」に成り果てているんじゃないのか・・・と。
何だか、彼が可愛そうでなりません。
                                         平太独白
by heitaroh | 2012-05-15 17:45 | その他 | Trackback | Comments(4)
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Commented by sakanoueno-kumo at 2012-06-14 15:05
私もこの番組観てました。
よくこんなオファーを引き受けたなあと思いましたよ。
結果は案の定でしたね。
彼にしてみれば、この失敗によって自身の能力はインチキではないと言いたかったのでしょうか?
今更感はありますけどね。

そうそう、私も当時、テレビの前でスプーン曲げに挑戦しましたが、曲がりませんでした(苦笑)。
でも、友達のなかには曲がったという奴もいたりして・・・。
でも、後日そいつに皆の前で曲げてみろ!と言ったところ、やはり曲がりませんでしたが(笑)。
Commented by heitaroh at 2012-06-17 13:14
< sakanoueno-kumoさん

そうなんですよ。
私の古時計もその後はまったく動きませんでした。
あの時だけなんですよね。

でも、若き日の大槻教授も彼と対決して、放り投げたスプーンは曲がらなかったけど、波数表に「空中で有り得ない力が働いている」と言って絶句してましたから、やはり、まったくのインチキではなかったんじゃないですか。

いずれにしても、もう、そっとしておいてやれよ・・・という気が。
Commented by M at 2016-12-06 20:38 x
壊れた時計が動く理由もネットで調べればでてきますのでトリックはわかっています。
彼は、視聴者を巻き込んだトリックなどやり方が上手だったのでウケたんだと思います。
もともと奇術研究をしていてショーをやっていた人ですし、色々ひっこみがつかなくなって嘘に嘘を重ね…という感じですね。虚言癖レベルな気がしますが…。Mrマリックの透視マジックを見てタネを教えてくれとしつこく迫ったり、聞き出した後の数年後、透視が彼の超能力リストに加わったとか。とにかくこの人は怪しい商品を売っていたり、やたら訴訟を起こして金を稼いだり、もう何というかやばい人ですね。マジシャン達は皆彼のトリックを見抜いていて、その拙く下手なマジックが逆に超能力に見えるのではと言いますね。
Commented by heitaroh at 2016-12-06 20:52
>Mさん 

そうだったんですか。思えば、Mrマリックの手品なども昭和48年頃にやっていたら、やはり、みんな驚いたでしょうからねえ。そういうことだと思えば、たしかにわかりやすい話ではあります。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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