大河ドラマ「江~姫たちの戦国」で信長普遍の法則 その2
親愛なるアッティクスへ

昨日の続きです。

NHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国」ですが、いよいよ、明日は織田信長横死の章・・・みたいですね。
大河ドラマ史上、もっとも信長らしい信長・・・といえば、やはり、何と言っても昭和40年(1965年)の緒方 拳主演の「太閤記」での高橋幸治さんでしょうが私も非常に印象に残ってますね。
(当時、NHKにはファンかの「信長を殺すな」という投書が殺到し、本能寺の変を延期したのだとか。)
本能寺の変の回で、家宝のお宝を持って逃げようとする博多商人・神谷宗湛を小姓が咎めたとき、高橋信長は、「余は死んだ後は信じぬ。見るなら今じゃ」と言い、しばらく見入った後、「よし、持って行け!」と言う・・・。
「わしが欲しい物は現世にこそある!」と言わんばかりの潔さは、「信長はこうでなくちゃ・・・」と思わせるに十分なものがありましたね。
その意味では、今回の豊川信長のそれにも是非、期待したいところです。

で、本能寺の変についてですが、特筆すべきは織田信長の小姓団の存在ではないでしょうか。
彼らは、信長が苛斂誅求な他者への対応で知られる激しい癇癪持ちであるにも関わらず、誰もが信長に心酔していたと言われ、一方、さすがに、人物の能力を見抜くという点では信長は達人であり、小姓団の方も、本能寺で死ななければ、名を遺したであろうそうそうたる人材が多かったようにも聞いております。
(信長の晩年はそれら小姓団を介さなければ、軍団長でさえも面会が出来なかったと言われており、羽柴秀吉のような人でも彼らの機嫌を損ねることを極端に怖れたとか。こうなると、少々、本末転倒な気もしますが。)

(←織田信長、信忠父子の墓石。本能寺の変での犠牲者の遺骨を葬った物だとか。)

信長の小姓団といえば、長谷川竹一、森 欄丸などが有名ですが、他にも初期には前田利家、佐々成政がおり、また、出張中で、本能寺で命を落とさずに済んだ堀 秀政小牧長久手合戦に置いて敗退する豊臣方にあって、唯一、徳川方を撃退したことで知られ、卒業生扱いだった蒲生氏郷豊臣秀吉の後の天下人としても名が挙がったと言われています。


その信長の小姓団ですが、もっとも印象に残っているのが、本能寺の変の折のことで、彼らは光秀の謀叛を聞くと、たちどころに迎撃態勢をとったといいます。
光秀の万を超える大軍に対し、信長の周囲にいたのはわずかな人数であったにも関わらず、誰一人、逃げ出す者も狼狽える者も無く、整然と、一糸乱れぬ迎撃態勢を敷いてこれを迎えた・・・と。
さすがは信長の小姓団よ・・・と。
「人は本能的に命令されることを嫌がる生き物である。しかし、素晴らしく命令されたときは喜んで従う」とは私が師と仰ぐ元帝国陸軍参謀で兵法評論家の故大橋武夫氏の言葉ですが、信長はきっと、小姓らに対してはきついけど、素晴らしい命令をいつも発していたのでしょうね。                                         平太独白
by heitaroh | 2011-01-29 08:25 | 歴史 | Trackback(1) | Comments(4)
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Tracked from 坂の上のサインボード at 2011-02-04 09:56
タイトル : 江~姫たちの戦国~ 第4話「本能寺へ」
 「天下布武」  訓読すれば「天の下、武を布く」となる。「武力を持って天下を取る」という風に解釈されることが多いが、近年の研究では「武家の政権を以て天下を支配する」という意味に取ることが多い。織田信長がこの印を用い始めたのは、美濃平定後の永祿10年(1567年)、居所を「岐阜」と改名した頃からである。岐阜の命名は古代中国の周の文王(ぶんおう)が岐山(きざん)に拠って天下を臨んだことにちなんでおり(阜は丘の意味)、自身も文王にならって日本全国を統一したいという志がうかがわれる。  「天下布武とは、武......more
Commented by 邦画ブラボー at 2011-01-29 17:31 x
こんにちは!
TBありがとうございます。

高橋幸治の信長は
最近ビデオで再見し、
あらためて「すごい」と思った次第です。
滅びの美しさが痛いほど感じられました。

本能寺の変はやはり何度映像化されても
見たいと思ってしまいますね。

記事を大変興味深く読ませていただきました。

これからもどうぞ宜しくご教示くださいませ。

Commented by lunabura at 2011-01-29 21:44
はじめまして。『ひもろぎ逍遥』の綾杉るなです。
TBありがとうございます。
福岡の神社を中心にしているので、古代史ばかりさまよっています。江戸時代や戦国時代はテレビで知る程度の知識です。
黒田忠之を初めて調べて、彼の宗教観に興味を持ちました。
「江」の解説、これからも楽しみにしています。
Commented by heitaroh at 2011-01-30 10:33
<邦画ブラボー さん

こちらこそ、コメント有り難うございました。
今後とも宜しくお願い致します。

私も、高橋幸二さんが信長としてはまり役だった・・・というのは聞いていたのですが、実際の作品は見たことが無く、(黄金の日々のときのそれは、あまり、印象に残っていません。)同様に最近、ビデオで見ました。
(私の一番古い大河ドラマの記憶は「天と地と」からです。)
信長役は色々な人がされましたが、未だに彼を越える信長はいないんじゃないでしょうか。

Commented by heitaroh at 2011-01-30 11:01
<lunaburaさん

こちらこそ、コメント有り難うございます。

私も、神社やお寺は大好きですよ。
(仏像やご神体には興味有りませんが。)
特に、小さな、昔の村社などは江戸時代の絵馬がかかっていたりして、中には貴重な文化遺産と呼べるものもあり、そういうのを見るのが大好きです。
(南区清水の神社の絵馬は明治時代の一帯の女性だけの行事を描いたものでしたが、今年の正月に行ったら、雨漏りがあったらしく、酷い姿になってました。)

黒田忠之の宗教観・・・ですか。
私も、TBしましたように、最近、道楽で、「黒田家三代」という小説を書いたのですが、忠之の宗教観というところまでは踏み込めませんでした。
改めて、身の不勉強を痛感させられます。

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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by heitaroh
プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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