福岡県太宰府市の死亡事故に見る傍観する勇気
親愛なるアッティクスへ

ここ数日、ニュースでも繰り返し報道されてましたが福岡県太宰府市でワゴン車が池に転落し、高校生7人死亡したという事故がありましたよね・・・。
現場は県道とは言いながら、地元ではよく知られた、通称、5号線と呼ばれる、割と交通量の多い道路でして、郊外型の店舗など建ち並んでいることから、私も、以前から、「こんな幹線道路沿いに池があるんだ」と思っておりました。
で、この事故では、一方の事故相手である乗用車の運転手も亡くなったそうですが、その後の報道では、この男性は衝突後に脇のガソリンスタンド内に駐車すると、県道を渡り、そのまま、「人が落ちた」などと大声で叫びながら自ら池に飛び込んだ・・・とか。
この事故では幼子も亡くなっており、その悲惨さには胸を打たれますが、同時に私が想起したのは、数年前に、同じく福岡の志賀島で起きた福岡市職員による飲酒運転での幼児死亡事故についてでした。

あのとき、加害者の市職員は海中に落ちた被害者一家の救助に当たろうとしなかったということで、随分と批判されましたよね。
でも、今回、救助(?)に飛び込んだ事故相手は共に亡くなったわけで・・・。
それは冷静に考えれば、当然と言えば当然で、太宰府市という所は盆地でして、福岡市内よりはいつも気候が厳しいんですよ。
報道によると、池の水温は5度だったと言いますが、そんな中に何の防備もなく飛び込んだら、下手すれば即心臓停止、もっても数分とはもたないのではないでしょうか。
夜の真っ暗な冷たい水に飛び込んだ彼の勇気には敬意を表しますが、単に死人を一人増やしただけで、であれば、彼に出来ることは声を掛ける、警察に通報する、ロープを用意するなどの、結局は「傍観」することしか出来なかったのではないかと。

これは私の想像ですが、おそらく、この男性の頭には市職員のことが一瞬、頭に浮かんだのではないでしょうか。
ここで、飛び込まなかったら、市職員同様、「相手の男性は助けようともせず、ずっと傍観していた」と言われるのではないか・・・と。
私が同じ立場に立っていたら、おそらく、そういうふうに考え、この男性と同じように行動してしまったのではないかと。
そして、結果、哀しむ人の数を増やし、余計な手間を増やしただけとなった・・・と。

今の福岡では何か、こういう暗黙の空気があるような気がします。
つまり、もし、この事故の前に自分が同じような事故の当事者になっていたら・・・と。
無論、まだ、事故の詳細もわかりませんし、双方のご遺族の方のことを思えば、何の根拠もない勝手な推測などするべきではないのでしょうが、私が申し上げたいのは、こういう場合、マスコミは「幼子まで見殺しにした奴」と言って喜んで叩きたがるでしょうが、たとえそれでも、飛び込んで何一つ得られることがない、マイナスにしかならないのであれば、断固、今の自分に出来る範囲以上のことはすべきではない・・・、極論するならば、絶対に「傍観」すべきである・・・ということです。
とはいえ、私に出来ることはひたすら、亡くなられた方々のご冥福を祈って合掌することだけでしかありませんが・・・、合掌・・・。
                                         平太独白
by heitaroh | 2010-12-27 07:12 | 社会全般 | Trackback | Comments(0)
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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