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占いと迷信の本末転倒と論理的思考に理解不能の星占い
親愛なるアッティクスへ

私は占い迷信などという物は体質的に受容し難い人間なのですが、かといって頭から全否定したりもしません。
自分なりに検証し、その上で、明らかにおかしい物、もしくは時代に適合していないと思える物については顧みる必要はないと思っているのですが、たとえば、昔から、「箸と箸で直接、食物の受け渡しをするのは死人が出たとき」などというのは「そういう不確実な形での食卓での受け渡しを戒めたもの」であり、「夜に笛を吹くと蛇が来る」などというのは、昔は今と違って日が暮れると寝るのが当たり前でしたから、笛なんか吹くとやたら響いて隣近所に迷惑になるということだったのではないかと。
(鼓なんかは当初から論外だったでしょうが、笛くらいなら・・・という微妙なところがあったのかもしれません。建物の遮音性も低かったでしょうしね。)

その意味では、占いもまた然り。
占いの多くは、要は「その傾向がある」ということではないかと思います。
たとえば、血液型にしても、以前、元プロ野球監督の野村克也氏は「名球会は不思議とO型B型ばかり」と言ってましたが、O型はともかく、人口比では日本人の2割しかいないはずのB型が多く輩出しているというのは、やはり、そこには何らかの「傾向」があるのかもしれません。
ただ、これも行きすぎるとおかしなことになるようで、昔聞いた話で、ある会社では社長が常々、「O型以外の社員はダメだ」と言っていたことから、その会社の管理職は全員O型だったそうですが、会社が吸収合併されて社長が変わったら、なぜか、昨日までO型だった人たちの殆どが別の血液型になっていたとか(笑)。

同様の本末転倒の話は、手相にもあるようで、韓国では手相の良否も重要視されるらしく、手相の整形も流行っているそうですね。
でも、手相などというものは私的には、人間の生活の少なからぬ部分を占める手のひらの動きという物に着目した「傾向判断」であり、つまり、「力強く、積極的に掴んでいる人は成功しやすい」とか、「繊細なタッチでゆっくりとした動きをしている人は好かれやすい」・・・などという類のことなのだろうと思っております。
(「手相は左手で見る」などというのは、右手は利き腕であることが多く、その意味では左手は手相が変化しにくい、つまり、その人の本来の気性が残っていることが多いということで、従って、右手は後天的、左手は先天的といえるでしょうか。)
だから、手相を整形すれば開運、ひいては成功できるということではなく、日頃からそういう手のひらの動きをするように心がければ良いんですよ。

この点では、以前、あるアメリカ人の専門家が血液型について聞かれ、「ばかげている」と言ってましたが、続けて、「でも、アメリカ人も人のことは言えない。アメリカ人は血液型は信じないけど星占いを妄信している」と言い、その筆頭が当時、退任して間もなかった「レーガン大統領夫妻だ」と。
ちなみに、私がどうにも、まったく理解できないのがその星占いでして・・・。
だって、何千光年離れた天体がピンポイントで一定の人の運命に関係性を持つ・・・というのはどう説明されても理解できませんからね。
                                         平太独白
by heitaroh | 2010-10-12 18:59 | 社会全般 | Trackback | Comments(4)
Commented by sakanoueno-kumo at 2010-10-12 22:41
私の旧友で、生年月日も血液型も、姓名の画数も、さらには身長までもすべて私と同じヤツがいます(笑)。
つまり、血液型占いも、星占いも、姓名判断も、四柱推命も、さらには動物占いまですべて同じ答えになるわけです。
が、性格もまったく違えば、生い立ちも、現在の生活スタイルもまったく違います。
そいつと知り合って以来、私も占いはあまり信じないことにしてます。
手相までは見比べたことないですけどね(笑)。
Commented by sakanoueno-kumo at 2010-10-12 22:47
ちなみに、箸と箸云々というのは、お骨拾いのときにそうするからですね。
であれば、土葬が一般的だった時代にはなかった、比較的新しい慣わしでしょうね。
Commented by heitaroh at 2010-10-13 12:03
< sakanoueno-kumoさん

私も、以前、姓名判断にはまっている人に「同字同姓同名の人は同じ運命を辿るのか?」と聞いたら、「そうだ」とあっさりと言い切られました。
何でも、言い切ればいいというものでもないと思うんですが・・・(笑)。

その後、別の人に同様の質問を投げかけたところ、「そこから先は星占い(?)になる」と言われました・・・。
もう少し、人が納得できるような回答をしてくれよ・・・と(笑)。
Commented by heitaroh at 2010-10-13 12:06
<< sakanoueno-kumoさん

お骨拾いのときにする・・・というのは知ってましたが、確かに言われてみれば、火葬が一般的になったのはごく最近のことであり・・・。
戦後辺り?であれば、ちょうど、ちゃぶ台というものが普及するのと軌を一にしているのかもしれませんね。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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