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高校野球決勝戦に見る投手の登板過多問題
親愛なるアッティクスへ

高校野球もついに決勝戦ですね。
ところで、私、ここまで甲子園の高校野球を見ていて、強く思ったことがあります。
それは、「一人の投手にこんなに投げさせて良いのか・・・」ということです。
以前、元巨人の桑田真澄投手が言ってましたが、「子供の体は大人が守ってやらなければならない。アメリカでは小学生は何球まで、中学生は何球まで、高校生は何球まで・・・と厳しく決まっている」と。
そう考えれば、今大会に限らず、甲子園では大体、打たれない限りエースが投げきりますよね。
しかし、勝ち進んで、対戦相手が減ってくると、球場の使用期限が決まっているという背景もあるのでしょうが、過密日程となってきて、連投か、精々、中1日での登板ということになってくるように思います。
チームとして、「勝ちたい」という気持ちはわかりますが、プロの投手が中6日で投げている時代に、まだまだ未完成な高校生の体をそこまで酷使させて良いのか?・・・と。

良く、甲子園では快刀乱麻を断つような投球をし、一躍、将来を嘱望された投手が、大学やプロに入ってからは肩や肘を痛め、意外に鳴かず飛ばずで終わった・・・などという話も別に珍しくないわけで。
松坂大輔投手と延長戦を投げ合ったPL学園上重 聡投手(現日本テレビアナウンサー)が良い例でしょうか。
前途有望な若者の将来を潰す権利など誰にも無いはずで・・・。
この点は、思わず、先日、NHKで放送されていた「幻の甲子園」とい番組を思い出しました。

高校野球決勝戦に見る投手の登板過多問題_e0027240_1503370.jpg戦時下の昭和17年、非公式に開催された大会を採り上げたドキュメンタリー番組で、この大会では、戦時色が強かったことから、「打者は球をよけてはいけない」とか「選手交代ならびに控え選手の起用は禁止する」などというルールがあったとか。

こうなると、投手は肩が痛かろうと、肘が壊れようと投げ続けなければならないわけでしょうが、結局、やってることは現代もこれと大差ないんじゃないですか?

そう考えれば、高校野球でも、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のように球数制限を設けるべきだと思うんですよ。
1試合90球までとか、あるいは、1試合完投したら、最低、中4日は登板できない・・・とか。
最低でも、延長戦に入った場合は9回を投げた投手はそれ以上投げてはならない・・・というくらいの決まりは作るべきでしょう。
そうなると、高校野球もローテーション制を採り入れざるを得ず、一人の絶対的なエースを擁するよりも、複数の投手を確保せざるを得ず、戦い方も変わってくるでしょう。
無論、一部の金持ち校に有利だ・・・という指摘もあるでしょうが、たとえ、そうであっても選手の保護ということを考えれば、私はこの制度の導入はやむを得ないと思います。
戦時中じゃないんだから・・・と。
                                         平太独白

by heitaroh | 2010-08-21 08:46 | スポーツ | Trackback(1) | Comments(7)
Tracked from 坂の上のサインボード at 2010-08-30 10:28
タイトル : 第92回全国高校野球選手権大会 総括
 興南(沖縄)の史上6校目の春夏連覇で幕を閉じた第92回全国高校野球選手権大会。とにかく忙しくて閉幕してから1週間が経ち、今更?という声が聞こえないでもないが、遅ればせながら夏の甲子園大会を総括してみたい。大会結果は下記のとおり。↓↓↓  興南(沖縄)と東海大相模(神奈川)の対戦となった決勝戦。興南のエース・島袋洋奨投手と東海大相模のエース・一二三慎太投手は、今年のセンバツ大会前からそれぞれ右投・左投のナンバーワン投手と注目されていた二人で、センバツでは東海大相模が早々と散ったため対戦はなかった...... more
Commented by エリモジョージ at 2010-08-24 12:08 x
興南高校の選手諸君、優勝本当におめでとうございます。そして沖縄県民の皆様、夏の選手権大会初制覇と春夏連覇、素晴らしいです。
高校野球を見ながら暑い夏を過ごす生活は1965年の銚子商・木樽ー三池工・上田から始まってますからもうすぐ半世紀になります。炭鉱不況で暗かった地に優勝のプレゼントを持ち帰った三池工の監督は原辰徳監督のお父さんでその後東海大相模で指導しました。優勝した三池工の上田投手はその後南海ホークスに入団して活躍したのを覚えています。
投手の登板過多の問題は私も高校2年まで野球をやっていたのですが余り考えたことがなかったのが本音です。それより試合に勝つこと、そして甲子園に出られることが最優先でした。おそらく毎年出場してくる学校の投手は頭にないと思いますが監督、部長は考えていると思いたいです。
私としては甲子園球場以外は考えられないので、阪神タイガースにはもう少し辛抱してもらって開催期間15日を20日にすれば準々、準決、決勝の間に中2日くらい入れられるのではないでしょうか。いずれにしても余裕をもった日程にしてあげたいですね。
Commented by heitaroh at 2010-08-24 18:34
<エリモジョージさん

東海大相模の子たちには可愛そうでしたが、興南が優勝して良かったんじゃないですか。
皆、喜んでましたし。
数年前に優勝した、佐賀北を思い出しましたよ。
でも、私としては、むしろ、昭和43年の時点で興南がベスト4に出ていたのが驚きでした。
当時は本土復帰前ですから、招待校ですよね?
私は沖縄の学校が最初に甲子園に出て、入場行進でバラバラだったのを覚えて居るんですが、あれは何だったんでしょうか。
本土復帰後初めて・・・ということだったのでしょうか。
でも、その後もしばらくは沖縄の学校はまるで勝てなかったように記憶しているのですが。

そうですよね。
開催期間をもう少し延ばせば良いんですよね。
だって、島袋投手は前日、150球で決勝でも130球でしょ。
今時、プロ野球でもこんな連投しないことを思えば・・・。
高校野球止まりの人は少々無理してでも優勝すれば良い思い出でしょうが、プロで活躍できる選手をここで潰してしまうのは可愛そうですよ。
Commented by heitaroh at 2010-08-24 18:35
<エリモジョージさん

三池工業の投手は上田卓三投手ですね。
最後は阪神にも居たんじゃなかったんでしたっけ。
ちなみに、三池工業が優勝したのは昭和39年じゃありませんでした?
私はもちろん知らないのですが、同じ福岡県ですから、噂には聞いたことがあり・・・。

Commented by sakanoueno-kumo at 2010-08-30 10:27
松坂投手と上重投手の横浜対PL学園戦のときプロのスカウトたちは、「松坂がスゴイのはもうわかったから、頼むから早く負けてくれ!」と祈っていたという話を聞いたことがあります。
おっしゃるように、将来有望で何億も稼げるかもしれない逸材を、一介の高校野球の監督のさじ加減で潰してしまうかもしれない権利などどこにもないですね。
私の指導する少年野球は教育委員会の管理下のため、投手は3イニングまで、バッテリー交換は不可など、厳しい規制がありますが、リトルリーグやクラブチームなどでは、小学生でも7回完投OKなども珍しくありません。
リーグによってルール、規制がバラバラなんですよ。
これは野球界全体にいえることで、プロ野球、ノンプロ、大学、高校など、それぞれが独立して閉鎖的なため、古い体質の残る高野連などは今でも非合理な精神論が強く残っている組織のようです。
Commented by sakanoueno-kumo at 2010-08-30 10:27
続き。
サッカー界などは、Jリーグから少年クラブチームまで、しっかりとしたピラミッドのかたちが出来てますよね。
野球界も、プロ野球から少年野球まで、しっかりと精査された野球機構の組織を作るべきなんですよ。
そしてそこで、少年野球から中学、高校、大学と、それぞれにあった規制を取り決め、将来ある子供たちを育てる環境づくりをしてほしいと思うのです。
王さんや星野さんあたりが、もうプロ野球という狭い枠を出て、そういった仕事に尽力してほしいと、常々思っている次第です。
Commented by heitaroh at 2010-08-30 17:07
< sakanoueno-kumoさん

>「松坂がスゴイのはもうわかったから、頼むから早く負けてくれ!」と祈っていた

さもありなんですね。

昔はプロでも連投などというのは普通にありましたが、今は、プロが中6日で投げているときに、どうして、高校生が150球投げた次の日に110球投げて良いんだ・・・と思いますね。
昨日も、テレビで桑田や立浪などが出て、今回の決勝戦での投手の連投について、同様のことを言ってましたが、沖縄水産の大野倫投手などは決勝で肘が壊れて、今でも肘が伸びない・・・ということを言ってました。
ああいうのを見ていると、絶対、おかしいやろう・・・と思いますよ。
Commented by heitaroh at 2010-08-30 17:17
< sakanoueno-kumoさん

仰るとおり、野球界は巨人を中心になし崩し的に発展してきましたからねぇ。
いい加減に、サッカーのような一本化されたシステムを作るべきだと思いますが、その意味では、これまた仰るとおりで、王さんや星野さんあたりの一線を退いた大物がもっと声を挙げるべきでしょう。
抵抗勢力と成るであろうアマチュアの指導者たちも、王さんや長嶋さんから協力を呼びかけられれば、「おまえに何がわかる!」とは言えないでしょうから。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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