親愛なるアッティクスへ
私も、過日、無事(?)誕生日を迎え、また、ひとつ年を取りました。
しっかり、中年にさしかかろうとしておりますが(はい、まだ中年にさしかったところです(笑)。何か・・・?)、この点で思い出したことがあります。
昭和40年代の終わり頃だったと記憶しているのですが、巨人VS阪神戦で、当時の巨人の看板選手だった
長嶋茂雄氏は選手としては既に晩年の
引退間際であり、力の衰えは明らかだった・・・と。
で、場面は九回裏、巨人サヨナラ勝ちのチャンス、阪神にとってはサヨナラ負けのピンチが巡ってきたのですが、ここで迎える打者は、三番打者・
王 貞治・・・。
しかし、ここで、阪神ベンチは王を敬遠しての四番・長嶋との勝負!を指示。
当時、長嶋さんはもう、シュートにまるでついて行けてなかったそうで、そのため、阪神はこの大事な場面で満を持して、投手に若くてシュートに切れがある
谷村智啓投手を当ててきた・・・と。
この阪神ベンチの作戦に対し、長嶋選手は「燃える男」の謳い文句そのままに、谷村投手の
シュートをどん詰まりながらもフルスイング・・・。
顔はレフトスタンドを向いていたのに反して、打球は反対方向の一二塁間にコロコロと転がり、懸命に追う二塁手のグラブのわずかに先を抜け、まさしく、意地でボテボテの
サヨナラヒットを打ったことがありました。
で、長嶋選手はそのときのヒーローインタビューで、「いやあ、世の中に
中年の意地ほど怖い物はないですよ」と上機嫌で語ったことがありましたっけ。
当時、長島選手は30代の後半。
思えば、私は今、その長島選手の年を遙かに超えてしまっているわけですね。
まあ、そもそもが、
「中年」という意識はあまりありませんが、当時は、三十代後半は立派な中年だったように記憶しております。
そう言えば、最近では、「中年」という言葉自体、あまり、耳にしないような気がしますね。
あ、話が顔とは違う方向に・・・(笑)。
平太独白