西ナイル熱に思う、大病院のお寒い危機管理!
親愛なるアッティクスへ

ついに、日本でも、西ナイル熱感染者が発見されたそうですね。
参考:MSN-Mainichi 西ナイル熱:日本人初の感染

西ナイル熱とは、本来は、その名の通り、アフリカの、が媒介する風土病だったそうですが、以前、テレビで見た限りでは、今ではアメリカヨーロッパなどにも感染事例が拡がっているようです。
地球温暖化の影響かな?と思っていたら、さにあらず・・・。
蚊が乗客の衣服などに付いたまま、飛行機などで運ばれるケースが多いのだそうです。
で、降り立った地で、蚊は再び機外に出て、カラスや雀など、現地の鳥類の血を吸い、同時にウィルスを植え付ける・・・。
そして、鳥の体内で培養され、増殖したウィルスは、再び、現地の蚊が吸うことによって、人間へもたらされる。
8割方の人は、特に症状は出ないそうですが、ごくまれに脳炎などを引き起こすことがあるらしく、そのテレビ番組では、中年の白人女性が、車いす姿で、「西ナイル熱は私の人生をメチャクチャにした・・・。」とコメントする姿が映し出されていました。
参考:西ナイル熱について 森次医院

で、これに関連して、ちょっと、思い出したことがあります。
以前、SARSが中国や東南アジアなどで猛威を振るったときのこと。
当時、親族が入院していたこともあり、私はある大手総合病院に良く足を運んでいました。
その病院では、わざわざ、二つある入口の一つを閉鎖して、その上で入口横に、当時、よくニュース映像などで映し出されていた、滅菌服で完全武装させた2人を座らせていました。
で、その横に、「SARSに感染したと思われる人や、最近、中国や東南アジアなどに出かけて、高熱が下がらない人は、ここで申告してください。」という立て看板・・・。

でも、これって、本人の自己申告なわけでしょう?
人間、誰しも、「まさか自分が・・・」と思うものでしょうし、SARSも、エイズと一緒で、社会の偏見なども十分に予想されるわけですから、それを考えれば、わざわざ、こんな玄関口で申告するだろうか・・・と。
近所の人が見ていたら、「あそこの何とかさんは、SARSに感染したらしいよ。じゃあ、アナタと同級生の何とかちゃんも危ないかもしれない・・・。」ってことにも成りかねず、同じ、わかるなら、診察室の中で・・・と思うのが人情ではないでしょうか?
近親者にうつしてはいけない!と思ったところで、もしや!と思った時点で、近親者はすでにたっぷりと一緒にいたわけでしょうから・・・。
仮に、性善説に基づき、皆が自己申告したとしても、では、二次感染者などはどうなるのでしょうか・・・?
当然、本人は、「最近、中国にも東南アジアにも行ってない」んでしょうから、それこそ、少しくらい熱が高くても、まさか自分が・・・でしょう。
そう考えれば、逆に、「健康な者が病院に行って感染する」可能性の方が高いのでは?と思えて成りませんでした。
そう考えれば、単に、二つある入口を一つにして、患者に負担をかけているだけという・・・。

これに対し、あの当時、シンガポールだったかの病院では、院内感染で医師や看護師に死亡者を出したことで、一時的に人権を制限してまで、素早く患者を隔離し、さらに、その親族や周囲にいた人たちまでも強制的隔離し、まずは感染の拡大を防ぐ措置をとったと聞いております。
こういう緊急事態には必要な、徹底した危機管理であり、適切な措置だったと記憶しておりますが、翻って、日本をみたとき、まず、「それができるのか?」ということに、大いに首を傾げざるを得ませんでした。
一人一人の人権を大事にする余り、かえって被害を増大させた阪神大震災の苦い記憶が甦りました。
助かる人も助からない人も、平等に治療したことで、死亡者を増大させてしまったという・・・。

さらに、こういった危機管理は、SARSなどの原因不明の病気ばかりではなく、細菌兵器などの攻撃にも有効であると思いますが、日本では、どの程度、そういうことに対応した病院があるのでしょうか?
そんなことを言うと、「細菌兵器?マンガの見すぎだよ!」と言われるかもしれませんが、日本は、現実に、地下鉄でサリンを撒かれた経験を持つ国なのですが・・・。

もっとも、SARSにおける、この大病院での滅菌服姿を見ていたら、とても、それどころの話ではないな・・・と思いましたが・・・。
あるとき、その玄関口で、その滅菌服姿の人たちと、病院関係者とおぼしき人の会話を聞いてしまいました。

「がんばってるねー。」
「いやー、こんなことやってても、あまり意味はないと思うんですけどねー・・・。」
「イヤ、いいよ、いいよ。良いパフォーマンスになってるって・・・。」
って、やっぱり、パフォーマンスって認識してたんだ・・・。

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by heitaroh | 2005-10-04 17:28 | 社会全般 | Trackback(4) | Comments(2)
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Tracked from サバイバーズ・プロジェク.. at 2005-10-04 17:01
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Tracked from NOTEnet NEWS at 2005-10-04 18:11
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Tracked from 日本の元気 at 2005-10-06 13:34
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Tracked from 世の中の想定外な事 at 2006-01-08 16:20
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Commented by サバイバー at 2005-10-04 17:04 x
すみません。トラバ一つ削除してください・・・ご訪問ありがとうございました。
Commented by heitaroh at 2005-10-04 18:14
>サバイバーさま

コメント有り難うございました。
委細、了解しました(笑)。
今後ともよろしくお願いいたします。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by heitaroh
プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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