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大河ドラマ「花神」での教育者としての吉田松陰の名セリフ
親愛なるアッティクスへ

昭和52年放送のNHK大河ドラマ「花神」というのがあるのですが、ご存じでしょうか。
放送当時、私は高校一年生
当時は、それほど、名作という印象はなかったのですが、数年前に、たまたま、レンタルビデオでこれが在るのを見つけて以来、私のバイブルとなっています。
やはり、10代で見るのと、年取ってから見るのとでは、作品は一緒でも、受け止める方の何かが違うのでしょう。

いつも、これを見ると、背筋がピンと伸びます。
見終わると、毎回、「俺は一体、何をしているんだぁ!」という悔恨の念で、不覚にも落涙仕り候です。
「花神」とは元々、中村梅之助主演で大村益次郞の生涯を描いたモノですが、それよりもドラマの中に出てくる篠田三郎演ずるところの吉田松陰絶品です!
何度見ても泣きます。
最近ではテーマ音楽だけで泣きます(笑)。

配役も福岡市出身・米倉斉加年さんの桂 小五郎以外、実際の人物とよく似ている人(実際にはそれほど似てないのかもしれませんが、イメージがよく似ているようです。)を使ってますので、子供に教科書代わりに見せても良いくらいです。
入江九一なんか、よく、こんな顔の役者さんいたなーって思うくらいです(笑)。)
ただ、中村雅俊高杉晋作だけはいただけません。
どうみても、新春隠し芸大会です。
それから、田中健架空の人物も本編の充実ぶりを考えるといらなかったかなと・・・。
それでも、そんなところを割り引いても、間違いなく見終わったときには背筋が伸びている逸品です。
中でも、私が印象に残っているのが、初めて、高杉晋作が、志垣太郎扮する久坂玄瑞に伴われて松下村塾にやってきたときのシーンです。

高杉が名刺代わりに差し出した漢詩を見て、松陰は一言、「久坂君の方が優れています」と言う。
それを聞いて、食ってかかる高杉に対し、松蔭先生が言うセリフがこれです。
「私も学問を学びつつある人間の一人です。が、何が本物で何が偽物であるかは、はっきり言える。貴方の持つ優れた直感力、独創性・・・、確かに本物です。だが、学問の裏付けがなければ、ただの気まぐれ、独りよがり・・・。貴方は一個の乱暴者にすぎなくなる。貴方が乱暴者で終わるか十年後に大を為す者になるか、それは貴方自身が選ぶべきことです・・・」

・・・・・・こんなこと言われたら、学年有数の劣等生だった私だって、「勉強しよう!」って気になりますよ、先生。
                              平太独白
by heitaroh | 2005-05-27 18:06 | 文学芸術 | Trackback | Comments(2)
Commented by sakanoueno-kumo at 2010-02-11 19:59
半年ほど早く教えてもらっていれば、中3の息子に見せたのですが・・・。
受験を目前にした今、もう間に合いません(苦笑)。
Commented by heitaroh at 2010-02-12 11:50
<sakanoueno-kumoさん

受験が終わってからでも良いんじゃないですか。
それに、うちの受験が終わったガキに見せたところで何を言っているかまったくわからなかったそうですから・・・。
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。

by 池田平太郎
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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