「エル・スール 我が心の博多そして西鉄ライオンズ」に号泣寸前
先日、私が1歳の頃・・・、つまり、昭和37年(1962年)のクイズ番組があってたので、まあ、見るとも無しに見ていたところ、回答者が、「犯罪の低年齢化少年法の改正を・・・」と言っていたのには、思わず、苦笑してしまいましたね。
映画「ALWAYS三丁目の夕日」などでは、あの時代は「良いことばかりの時代」として描かれてますが、あれはあくまで娯楽映画であり、ドキュメンタリーのつもりで見るのはとんでもない誤解を生じさせますよ。

で、昨日、友人を誘って、「エル・スール ~我が心の博多そして西鉄ライオンズ~」という舞台を見てきました。
西鉄ライオンズ全盛の昭和30年代前半の博多が舞台の演劇で、全編、博多弁で語られるというのを知り、場合によっては東京まで見に行こうか・・・と思っていたところ、昨日一日だけ、福岡で開演されるということでしたので、万難を排して行ってきました。
で、見た感想は・・・というと期待以上・・・、もう、120点でしたね。

e0027240_1216337.jpg

普通、昭和30年代の博多を描くときには、当時の博多駅前、いわゆる「博多」と呼ばれる地域が舞台となるんですよ。
博多祗園山笠の舞台となる地域と言えばわかりやすいでしょうか。
それが、この作品は、光が当てられることは少ない当時の博多駅裏、今の博多駅前が舞台となってるわけで、そこにあったのは、まさしく私の誕生前夜の我が地元、下人参町界隈の世界以外のなにものでもなく、それだけに最後の方で、博多駅移転土地区画整理が進む中、「皆、おらんごとなる(いなくなる)」と主人公が言ったときには、もう、私は滂沱の如く・・・状態であり、あと少しで不覚にも嗚咽を漏らしてしまうところでした。
(私はかねてより申し上げておりますように、この作品の舞台となった、当時の末広町の隣の「下人参町」で、西鉄ライオンズ三連覇の3年後に生まれました。で、調べてみたら、詳しいのも道理、プロデューサーの岡田 潔という人は私の小学校の先輩でした(驚)。)

中には、ハラハラするような表現や、決して賛美できないような人たちも出てきましたが、これは良い悪いではなく、まさしく、当時の現実なんですよ。
犯罪発生率は今より高かったわけですし、私の父に言わせると「近所にはヒロポン中毒だらけ」という世界だったそうで、要は劇中でヒロインも「ヒロポンでもやらないとやってられない」と言っていたように、「ヒロポン中毒かアルコール中毒にでもならなければやってられない」ような世の中だったということでしょう。
(私も、アル中くらいなら別に珍しくなかったですよ。)
ということで、日程が合えば、東京までもう一度見に行こうかな・・・とさえ思わせる素晴らしい作品でしたね。
                                         平太独白

by heitaroh | 2009-09-09 08:21 | 文学芸術 | Trackback(1) | Comments(0)
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Tracked from もののけのブログ at 2009-09-11 21:44
タイトル : エル・スール ~我が心の博多そして西鉄ライオンズ~
今日、下北沢の本多劇場に行ってみた。 みた舞台はこれ↓ エル・スール ~我が心の博多そして西鉄ライオンズ~ 公式:http://www.tomproject.com/works/El_Sur.html みに行こうとおもった動機は 1.西鉄ライオンズが題材なこと →おれが愛する西武ラ... more
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国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し独自の歴史観で語ります。
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プロフィール
池田平太郎

昭和36年 福岡市下人参町(現福岡市博多区博多駅前)で代々大工の棟梁の家に生を受ける。

昭和43年 博多駅移転区画整理により、住環境が一変する。
物心付いて最初に覚えた難しい言葉が、「区画整理」「固定資産税」

以後、ふつー(以下?)に現在に至る。

平成16年 関ケ原の戦いで西軍の総大将に担ぎ上げられてしまったために、大国毛利を凋落させた男、「毛利輝元」の生涯を描いた小説、[傾国の烙印―国を傾けた男毛利輝元の生涯]を出版。

平成18年 老いた名将信玄に翻弄される武田勝頼を描いた[死せる信玄生ける勝頼を奔らす]を出版。

平成20年 共に絶版となる。

平成22年 性懲りもなく、黒田如水・長政・忠之、三代の葛藤と相克を描いた「黒田家三代―戦国を駆け抜けた男達の野望」を出版。

平成23年 処女作「傾国の烙印」がネット上で法外な値段で売買されている現状を憂慮し、「毛利輝元 傾国の烙印を押された男」として復刻再出版

平成25年 前作、「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす」が大幅に割愛された物だったことから、常々、忸怩たる思いがあり、文庫本化に際し、新たに5倍近くに書き足した「死せる信玄 生ける勝頼を奔らす 増補版」として出版。

平成29年 兄、岩崎彌太郎の盛名の影に隠れ、歴史の行間に埋没してしまった観がある三菱財閥の真の創業者・岩崎弥之助を描いた、「三菱を創った男岩崎弥之助の物語 ~弥之助なかりせば~」を出版。

わかりやすく言うならば、昔、流れていた博多のお菓子のCM、「博多の男は、あけっぴろげで人が良く、少しばかり大仰で祭り好き」を聞き、「人が良い」を除けば、何とピッタリなんだと思った典型的博多人にして、九州データブックという、まじめな本に「福岡県の県民性」として、「面白ければ真実曲げてもいい」と書いてあったことに何の違和感も持たなかった典型的福岡人
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